エネルギー効率が9.5%向上するって。
シンガポールの国立南洋理工大学にて、夏と冬の太陽熱を自分で調節できるガラスが作られました。ガラスの表面に施された多層コーティングのおかげで、夏は室内が暑くならないよう降り注ぐ熱を遮り、冬は室内を暖めるべく跳ね返さずに取り込むのです。
近赤外線を跳ね返す
コーティングは酸化バナジウム、ナノ粒子複合体、アクリル樹脂、Low-E金属膜から成る層で挟まれており、電子部品を必要としません。夏は太陽熱の近赤外線を抑えて、長波長赤外線を外に向かって放射冷却し、冬はその逆の作用が起こる仕組みになっています。
研究者たちはもっと効率の良いコーティングを作ろうと考えており、たとえばビル建築に採用するなどして、世界のエネルギーを抑える一助になることを期待しています。
A team led by #NTUsg scientists has developed a material coating for glass window panels that self-adapts to heat or cool rooms across different #climate zones in the world, helping to cut energy usage. https://t.co/wtkq3vTdo8#NTUsgResearch@ScienceMagazinepic.twitter.com/Op7wCPAQfm
— NTU Singapore (@NTUsg) December 17, 2021
ちなみに筆者は窓際でテレワークをしているため、冬はとても寒くてガラスに梱包材のプチプチを貼っています。もし我が家にこのガラスが設置されていれば、きっと冬場はもっと快適なんだろうなぁと思うんですよね。節電にも繋がるので、早く世界中に広まってほしいところです。
Source: Twitter, YouTube, Nanyang Technological University via designboom