首につけたこのデバイスで、鳥肌がシェアできるんです。ぞわわっ

  • author ヤマダユウス型
首につけたこのデバイスで、鳥肌がシェアできるんです。ぞわわっ

「お、誰かが感動してるな?」が、目と体でわかる。

CGテクノロジーの祭典・SIGGRAPH Asia 2021にて、「Frisson Waves」なるブースを発見。Frissonとはスリル鳥肌のことですが、この首につけてるデバイスは一体なんだ!?

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聞けばこのブースは、Frissonを共有・シェアするアート作品を展示しているとのこと。Cybernetic beingが手掛けるプロジェクトのひとつですが、つまり鳥肌をシェアするってこと? どーゆー仕組みなの?

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仕組みの一つは、指先に取り付けるこのセンサー。スマートウォッチなどにも用いられているEDAや脈波センサーが内蔵されていて、装着者の発汗量心拍数を読み取ります。一般的に、人は緊張や興奮すると汗をかいたり心拍がドクンと増えたりするので、その機微をセンシングするわけです。

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読み取られた数値はPCに転送・解析され、PCからこのネックバンドに信号が送られます。ネックバンドの内側に見える白い四角形は、ペルチェ素子。ペルチェ素子は直流電流を流すと素子上面が冷却し、反対側が加熱します。

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反対側にはヒートシンクと基板が(YanYan-ColdNeck mk-II!)。つまり、指先のセンサーで緊張や興奮を検知→ペルチェ素子冷却→だれかの首筋がヒヤっとしてブルブルっと鳥肌が実る、ってわけですね! 考えたねぇ〜。

で、面白いのはここから。こうした一連のデバイス連携を…。

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5人同時に行ないます。つまり、5人一緒に音楽を聞いて、誰かが興奮or鳥肌が立ったら、それがネックバンドを装着してる他の人にも伝わるんです。なるほど、これは確かにFrissonのシェアだわ。

ちなみに、自分の鳥肌によって自分の首筋が冷えることはありません。誰かが鳥肌が立ったらその周囲の人のペルチェ素子が冷えて、今度はその人が鳥肌が立ったら…と、鳥肌が波のように伝播していくんですが、伝播に5秒のバッファが設けることでループを防いでいます。

ブースでは音楽を試聴しました。1曲目はデリック・メイのようなテクノミュージックで、2曲目はα波出そうなヒーリング和音。このうち、2曲目のラスト10秒をセンシングしている様子が、ディスプレイに表示されていました。

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扇状に並んでいる5つのオブジェクト、これが5人のセンシング状態。赤いのは興奮してる様子で、たまにスパイクしているのは心拍が高まってる様子だそう。5人それぞれ動きが違うのが見て取れますね。僕は右から2番目の赤いやつ。

あと、真ん中の青いnot興奮な人の正体は、西谷茂リチャード編集部員です。眠かったそうです。何まったりしとるねーん!

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プロジェクトメンバーの話によると、「どこで人は鳥肌を感じるのか」を研究していくことで、意図的に鳥肌を呼び起こさせる音楽やコンテンツの制作に繋げたいとのこと。感動の定量化、あるいはアルゴリズム化とでも言いましょうか、そうしたものが詳らかになっていくワクワクがありますねぇ。

そういえば、バンドやアンサンブルで楽器を演奏してるときって、アイコンタクトや肩の動き、呼吸などから互いのテンションを察知するけど、相手の興奮を身体的にシェアすれば「あいつはここでグっと来てるんだな」とかわかるかもですね。誰かと映画を見た時に、自分が感動しないようなシーンで鳥肌がシェアされたりとか。感動や鳥肌の正体も、テック的にわかる日が来るのかな?

Images: ヤマダユウス型
Source: SIGGRAPH Asia 2021

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