ベーシックを超えるベーシックが日本にもやってくる。ソニーの新ミラーレス「α7 IV」は12月17日発売、市場推定価格は33万円

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  • author かみやまたくみ
ベーシックを超えるベーシックが日本にもやってくる。ソニーの新ミラーレス「α7 IV」は12月17日発売、市場推定価格は33万円
Photo: かみやまたくみ

自分へのクリスマスプレゼントという言い訳を発動したくなる。

先日グローバルで発表されたソニーの新型フルサイズミラーレス「α7 IV」国内発売日が正式に発表されました。最初はボディのみの展開(レンズキットは2022年春以降発売予定)で、12月7日10:00から受注が開始され、12月17日に発売されます。ベーシックの概念がソニーにめちゃめちゃにされるのは3年8カ月ぶりということに。オープン価格で、市場推定価格は33万円と30万円台に乗ってきました。

Video: Sony (Japan)/YouTube

前モデル「α7 III」と比べると、センサーが約3300万と高画素化、手ブレ補正も5.5段にアップしてアクティブモード(電子手ブレ補正)がつくなど、スペックは劇的にアップ。というかですね、連写が10枚/秒で据え置きな以外はほぼ全部上がってるのでは…。ジャンプアップ激しすぎ。

発表に先立って実機に触れる機会がありまして、作例は撮れなかった&アップデートが多すぎるので、以下フィーリングに直結するボディの変化を中心にお見せします。価格の悩ましさを納得させるだけのものはあるなーと。

ボディもα1やα7S IIIのいいとこどり

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左がα7 III、右がα7 IV。α7 IVはロゴが「α7」になり、センサーにはアンチダストシャッターを下ろしています

触らないとわからない部分もことごとく変わっていました。正面からぱっと見た段階ではどっちがα7 IVだろって思いましたけど、触ったらもうすぐにちがいがわかっちゃいます。

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α7 IV


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α7 III


まず、グリップが大型化してます。フラッグシップの「α1」と同じかな? 安定感が増したと思います。

ボタンにあれこれ変更が入っています。いちばん大きいのは、モードダイヤルが2段になった点。下のダイヤルで写真モード・動画モード・S&Qモードを切り替えられ、設定もそれぞれ独立。写真も動画も撮る、って人だとかなり嬉しいんじゃないでしょうか。自分は最近動画をかなり撮ってるのですが、使っているα7Cにはこういった仕様がなく、写真と動画では設定がまったく異なるのでいったりきたりはかなり大変なんですよね。ちなみにこの2段モードダイヤルは、α7 IVで初めて導入される機構です。

カスタムボタンの片方が動画撮影ボタンに変わっていて、ディスプレイもバリアングルです。このへんは動画特化フルサイズミラーレス「α7S III」と共通。

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何気にAFや処理性能も速くなってました。画像処理エンジンがBIONZ Xからα1やα7S IIIなどに採用されているBIONZ XRとなったためだそうです。BIONZ Xのα7 IIIと比べると、AFは半テンポ速く感じますね。速ければ速いほうがいいので大歓迎。リアルタイム瞳AFが人物・動物に加えて鳥を認識するようにも。

使い勝手に影響する部分としては、ビューファインダーの高画素化も挙げられます。より精細になっていて、拡大したときとか見やすかったです。センサーも高画素化してるので、恩恵は大きそう。

グローバル発表時の記事には「α1とα7S IIIのいいとこどり」って表現が出ていましたが、ボディの印象もまさにそう。α7 IIIの後継機ではあるんですが、ボディはα1とα7S IIIをベースにいい感じに混ぜ合わせたやつ。撮りやすさに重きを置く流れを引き継いでいます。センサーも新規開発だし、立ち位置が近いってだけで別物だなーと。

メニューが使いやすくなった

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α7S III以降のハイエンド機に採用されている新メニューもおりてきています。よく整理されていてどこに何があるかを覚えやすそうです。これ、旧メニューのモデルを使ってる自分からするとすごくうらやましい…! α7Cのレビューで書きましたが、複雑な旧メニューはα7シリーズのアキレス腱といってよかったかなと。どこに何があるかそもそも覚えられないし、覚えても操作量が多くて咄嗟の設定変更はつらいという。

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動画の設定を見ていくと、圧縮効率に優れたフォーマット H.265(XAVC HS 4K)が使えたり、10bit 4:2:2で記録できるのも確認できました。α7 IVではフルサイズだと4K 30pまで(クロップもなし)Super 35mm(APS-C)だと4K 60pまでの動画撮影が可能です。フォーカスブリージング(ピントを変えたときに画角が微妙に変化する現象)を抑える機能があったり、撮って出しでも肌色が綺麗なS-Cinetoneが使えたりと、撮影性能もぐっと上がっています。

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より高度な設定にも対応してるそうです。たとえば、スロット1と2で細かく保存する画像を設定できたり。

若干細かいんですが、α7 IVには「S/MサイズのJPGは、フルサイズとAPS-Cでサイズが同じ」「APS-CモードではLサイズで記録できない」という仕様がα1から下りてきているそうで。これらの設定・仕様を利用すると「スロット1にはフルサイズのJPGを保存」「スロット2にはフルサイズとAPS-CのJPGを両方保存して撮って出しに使う」みたいなことも可能。

フルサイズとAPS-Cが1台にまとまってるようなカメラも目指したそうです。ある程度のクロップ耐性をもつ約3300万画素のセンサーを搭載した高画素機らしい側面も見えた感じです。


今回は作例が撮れていませんし、アップデートが多すぎて短時間ではとても触りきれないレベルでした。使い込んでみないと最終的なことは言えない感じなのですが、触れた感触はすごくよかったです。2段モードダイヤルや新メニューのおかげで現場ではα7 IIIなどと比べても格段に撮りやすくなっているはず。スペックの向上も踏まえると、よく撮る人のアップグレード先としてはだいぶいいんじゃないかなぁ…。

ソニーストアだと約25万円のα7 IIIとの価格差がネックになると思いますが、大人気モデルの後継機だけあって全力投球できてるのはまちがいなく、今後あれこれ撮っていきたいという人にはα7 IVはいい選択肢になるのではないかと。

Source: ソニー

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