オーストラリアで気温50.7度。南半球の最高気温に並ぶ

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オーストラリアで気温50.7度。南半球の最高気温に並ぶ
Image: Earth Wind Map

南半球に熱波到来。

今週木曜、パースの北に位置する、西オーストラリア州の沿岸の町オンズローは最高気温50.7℃を記録しました。このうだるような暑さは、1960年に南オーストラリア州の奥地で観測された南半球の史上最高気温とタイになります。

オンズローはこの日オーストラリアで最も暑かった場所となりましたが、暑さに見舞われたのはこの町だけではありません。近隣の町ローボーンとマーディーも気温が50.5℃まで上がり、記録的な猛暑でした。オーストラリアで気温が50度超えとなったのは、これまで観測史上3度だけ。それが1日に3カ所で生じてしまい、さらに厳しい暑さがやってくるというのです。

オーストラリア気象局の気象学者Luke Huntington氏は、地元メディアのWAtodayに対し、これらの地域が春に乾燥していたことが記録的な高温の一因になっているかもしれず、この傾向は続きそうだと語っていました。

「この数カ月、ピルバラ地域は高温が続いていて、溜まった熱気を下げる降雨がありませんでした」と同氏。「今後数カ月は少なくとも雨期がやってくるまで、日々の気温が平均を超える可能性が高い」とのこと。

西オーストラリア州の他の地域でも、今週は記録破りの最高気温や心配になるような暑さに見舞われています。マーディーから134km離れた沿岸の町カラサは、これまでの最高気温48.2℃を破って48.4℃を記録。現在は森林火災で56万884エーカー以上が燃えているガスコイン地域も40℃に達しました。気象局は金曜日にかけて沿岸部の一部地域には熱波警告を出しており、オンズローは金曜日には49℃になると予想されています。

化石燃料の燃焼が気候を変動していく中で、オーストラリアでは酷暑が当然のことになりつつあります。同国は近年、数々の暑さ絡みの災難に見舞われてきました。なかでも2019年~2020年の森林火災では、大陸中の野生動物が犠牲になり、関連する医療費は米ドル換算にしておよそ15億ドルに膨らんでいます。去年リリースされた気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書は、50年に1度だった熱波の発生頻度は1.5℃の気温上昇で8倍になると警告していました。

地獄のような夏を経験したのはオーストラリアだけではありません。北半球は熱波の影響によって、昨年の7月が観測史上最も暑い月となりました。そして熱波は現在、アルゼンチンでも猛威を振るっています。猛暑が南半球にやってきました。

Source: BBC, Arizona State University, WAtoday, The Guardian, Farm Weekly, Bureau of Meteorology, Australia,

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