宇宙を旅する世界最大の望遠鏡、次に待ち受ける試練とは?

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  • author 塚本直樹
宇宙を旅する世界最大の望遠鏡、次に待ち受ける試練とは?
Image: NASA

早く撮影画像が見たい!

ついに打ち上げが成功した、世界最大の宇宙望遠鏡こと「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」。しかし科学ミッションの開始までには、まだまだ超えなければならないハードルが待ち受けています。

現地時間でクリスマスの朝に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は無事に地球を離れ、月軌道を通過しました。現在、最終目的地まで秒速0.5マイル以上にて移動中です。

記事執筆時点では地球から30万5000マイル(約49万キロ)以上も離れたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡ですが、目的地であるL2(ラグランジュ点2・太陽と地球を結んだ直線上にあり、地球から約150万km離れた地点)まではまだ約1/3しか進んでいません(現在地はこちらのページで確認可能)。また、同宇宙望遠鏡は2回目の軌道修正を行っている最中です。そして次のステップでは、本体を熱から守るためのサンシールドを展開します。NASAいわく、これは「もっとも困難な宇宙船の展開作業のひとつ」になるんだとか。

サンシールドのパレットは蛹からでてくる蝶のように、これから数日のうちに展開されます。そして1週間後には太陽電池パネルが完全に展開され、これにミラーとミラーウィングが続きます。そして1月の最初の週には宇宙船全体が展開される予定で、NASAにとってはハラハラする時期が今後も続くことになります。

先述のラグランジュ点2は、宇宙の彼方の古い天体を観測する望遠鏡にとって理想的な場所です。なぜなら、ここでは地球と月、太陽を望遠鏡の背後にまわすことができるため、これらの重力や光・熱の影響を抑えながら、かつ地球とそれほど離れていない場所での観測が可能だからです。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が地球へと最初の画像を届けるのは、2022年6月が予定されています。すべてがうまくいけば、この観測結果により宇宙の始まりや居住可能な太陽系外惑星の発見、銀河の成り立ちなどをより深く理解することができるはずです。

訂正[2022/01/05]L2の説明内容を修正しました。

Source: NASA via Gizmodo US

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