安価タブレット需要はどこまで続くのか。
TCLは中国の電子機器メーカーでスマホも作っていますが、人気はお手頃価格のテレビ。今年のCESでは、初となるノートPCを発表しました。
TCL初ラップトップ「Book 14 Go」は、学生をターゲットにした安価端末。外観デザインはすっきりシンプルの14.1インチ。お手頃価格をウリにしつつ、シャーシがメタルなのは高級感ありますね。厚さ0.55インチ(約1.4センチ)、重さ2.9ポンド(約1.3キロ)で、ネーミングに「GO」とある通り、学生が通学バッグ(リュック)にいれやすいサイズ感。

昨今、コロナパンデミックのリモート需要でChromebookなど安価なエントリー端末は需要が高まっており、TCL参入も納得なのですが…。ちょっと残念なのは安価とはいえテレビ製造メーカーなのにディスプレイがしょぼいということ。14.1インチのディスプレイは解像度1366 x 768。価格を下げるのを重視したのかもしれませんが、それにしても1080pでもいけたような気もしますけど。

そのほかスペックも、あくまでも安価端末の中身。チップセットはSnapdragon 7c、グラフィックがAdreno 618、メモリ4GB、容量128GB(SDカードスロットあり)。4G LTE接続対応で、OSはWindows 11。バッテリーもちは10時間から12時間ほど。ポートは充電用のUSB-C、USB Type-AとUSB 3.0 Type-Aが1つずつ、イヤフォンジャックあり。あくまでも一般学生がターゲットなので、ゴリッゴリの理工学部の学生さんには適しません。
発売は第2四半期予定で、一部エリアのみ。価格は349ドル。
TCL NXTPAPER 10s

初ノート以外にも、安価タブレットのNXTPAPER新モデル「NXTPAPER 10s」も発表。前モデルから注力してアプデしたのは、目に優しいこと。10sはブルーライトをカットします。
10.1インチ(1920 x 1200)のディスプレイは紙のような質感のカラータッチスクリーン。搭載されているチップはMediatek MT8768E、メモリ4GB、容量64GB(256GB拡張あり)、バッテリーは5500mAh。OSはAndroid 11。
249ドルで、まずは中国とヨーロッパで今月末発売予定です。
Tab 84G・Tab 10L・TKEE
そのほか、安価タブレットとして「Tab 8 4G」と「Tab 10L」、子ども向け端末の「TKEE」も発表。Tabの2モデルは、それぞれ8インチと10.1インチ。チップはMediatek、メモリは2GB/3GB、容量256GB。OSはAndrtoid 11。Tab 8 4Gが129ドルで数ヶ月後にヨーロッパで発売予定。Tab 10Lは99ドルで一部エリアで発売。

子ども向けのTKEEタブレットは、Max・Mid・Miniの3モデルあり。主な違いはスクリーンサイズで、それぞれ10インチ、8インチ、7インチ。MaxとMidのOSはAndroid 11ですが、MiniだけはAndroid 10 Goを採用。子ども向け端末らしくバンパーケースつき。Maxが119ドル、Midが148ドル、Miniが89ドルで、数ヶ月後に一部エリアで発売となります。
