伸びるスライムを自分の手と勘違い。今年も不思議がいっぱいの「2021年ベスト錯覚コンテスト」

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  • author 岡本玄介
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伸びるスライムを自分の手と勘違い。今年も不思議がいっぱいの「2021年ベスト錯覚コンテスト」
Image: Best Illusion of the Year Contest/YouTube

スライムなのに自分の手が伸び~る感覚。

毎年開催されている「The Best illusion of the Year Contest(ベスト錯覚コンテスト)」が、2021年度のトップ10を決定しました。今回は視覚だけでなく、視覚と触覚で脳をバグらせる作品もあります。

まずは3位から1位までカウントダウンし、続いて日本人の入選作品もどうぞ。

3位:「The Double Ring Illusion」

個別では360度回転している輪っかが、重なるとぶつかって弾かれ180度の回転に見える…というものです。

Video: Best Illusion of the Year Contest/YouTube

理由は「物体同士が通過するハズがない」という固定観念があるからなのだそうです。なので隙間がある輪っかは貫通しているように見えます。イリュージョンでも物理法則が適用されるよう、脳が自ら強制していることが分かるワケです。

2位:「The Changing Room Illusion」

こちらはテレビでよく見た「アハ体験」と同じコンセプトで、数秒のうちに室内のアチコチが微妙に変化しているのに、なかなか気付けないというもの。

Video: Best Illusion of the Year Contest/YouTube

私たちは思っている以上に、世界の変化に気付けない…ということに気付くことができますね。

1位:「The Phantom Queen」

前後どちらから見てもチェスの升目が平面に見える目隠しの壁を作り、鏡の中に見える世界(の一部)も錯覚というのがこちら。白のクイーンは鏡の中にしか存在しない、まるで幽霊かのように見えます。

Video: Best Illusion of the Year Contest/YouTube

また、同様のカモフラージュでを作り、それを取り去ることで隠れていた物体が現れる…というトリックも紹介されています。2面が錯視になっているのが高評価だったのでしょうね。

「Rising Object Illusion」

前年度は日本の杉原厚吉さんが優勝されましたが、今年もトップ10にランクイン。

Video: Best Illusion of the Year Contest/YouTube

黒いマットに置いたオブジェクトの、鏡に写る様子がおかしいですね。これは立体物が平面になっているからなんですね。

「Slime Hand」

最後に、名古屋市立大学の小鷹研究室の作品。錯視ではなく感覚を錯覚させてしまう体験型のイリュージョンです。

鏡の陰に置いた手と、鏡の前にあるスライムを同時につまむと、自分の手がスライムになったかのように錯覚してしまうそうです。

Video: Best Illusion of the Year Contest/YouTube

研究室のブログいわく、これは「とにかく本当にやばくて深くてえぐい錯覚」なのだとか。おうちでも簡単に再現できそうなのでやってみたい。

サイトには他の錯視動画もあります。ぜひともイリュージョンの世界に触れてみてください。

Source: YouTube (1, 2, 3, 4, 5) via The Best illusion of the Year Contest v via NEW ATLAS, 注文の多いからだの錯覚の研究室