合成された味をペロリ。ディスプレイを舐めて料理の味見ができるテレビが爆誕

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  • author 岡本玄介
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合成された味をペロリ。ディスプレイを舐めて料理の味見ができるテレビが爆誕
Image: 明治大学

ワインも味噌汁も、味がするディスプレイとは…?

明治大学の総合数理学部にお勤めの宮下芳明教授が、「味わうテレビ TTTV」という非常にユニークなデバイスを開発されました。仕掛けは、画面に映った食べ物のが機械の中で合成され、その味を再現する液体が画面上に噴霧されます。

ユーザーはそこをペロっと舐めて味見をするので、絵面のインパクトは結構なもの。ですが透明のシートが回転して貼り直されるので、衛生面での心配はありません。

Video: 明治大学 宮下研究室/YouTube

ディスプレイのかわりに上部のトレイに液体を噴霧することも可能なので、画面を舐めるのに抵抗がある人でも大丈夫ですね。

遊べるコンテンツが盛り沢山

他にも「ソムリエ訓練」でワインのテイスティングができたり、きのこの山V.S.たけのこの里戦争が勃発しそうな「味覚クイズ」、男女の仲を占う「味覚で相性診断」、往年のゲーム『バーガータイム』みたいな「味覚ゲーム」、どんな味が出てくるかお楽しみの「味覚ガチャ」といった面白コンテンツも盛り沢山。電子ピアノの鍵盤で味を混ぜることも可能なので、美味しいメジャーコードや不味いマイナーコードとか作れそうです。

教授いわく、「好きな味がダウンロードできるようになったら良いな」とおっしゃっています。いくら3D印刷が発展しても、遠隔地で料理を再現するのは難しそう。でも味だけならなんとかなりそうですね。

意外と安く作れちゃう

この発明は、総務省主催の「異能vation」プログラムの支援を受け、「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のクリエイティブイノベーション部門でACCブロンズ賞を受賞したとのこと。こうした実績を元に、実用化されたら面白いですね。10万円程度で作れるそうなので、デパ地下の試食が全部コレになったりして?

Source: YouTube, Twitter, 明治大学 via Futurism, INTERESTING ENGINEERING, HYPEBEAST