メタが仮想空間に「パーソナル境界線」を導入、ハラスメントを防止へ

  • author Alyse Stanley - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本直樹
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メタが仮想空間に「パーソナル境界線」を導入、ハラスメントを防止へ
Image: Rafael Henrique / SOPA Images / LightRocket (Getty Images)

早く導入してほしかった。

インターネット上でイヤ〜な人から逃れるのは、残念ながら難しいのが現状。そんなハラスメントへの対策として、Meta(メタ:旧フェイスブック)はVRプラットフォームに新たに「パーソナル・バウンダリー(個人の境界線)」機能を導入しました。

Horizon(ホライゾン)の副社長ことVivek Sharma氏のブログ投稿によれば、パーソナル・バウンダリーではアバター間に約4フィート(約1.5メートル)の見えないバリアが設置されます。この機能はデフォルトで有効になっており、先週2月4日金曜日に「Horizon Worlds」とメタのバーチャルイベントプラットフォームこと「Horizon Venues」に導入されました。

他者からのハラスメントを未然に防ぐ

もし誰かがあなたのアバターのパーソナル・バウンダリーに踏み込もうとした場合、システムがその動きを止めます。このときユーザーに視覚的なフィードバックはなく、なにかにぶつかったような感覚もありません。メタで広報を務めるKristina Milian氏はThe Vergeに対して、ユーザーは他人のアバターを追い越すことができる一方、悪意を持って入り口などをバリアしたり、誰かを仮想空間に閉じ込めることはできないと説明しています。また従来通り、他のユーザーと拳を合わせたり(フィストバンプ)、ハイタッチをすることができます。

昨年12月にソーシャルVRプラットフォーム「Horizon Worlds」のアクセスが米国とカナダの成人を対象として拡大される直前、仮想世界で見知らぬ人から体を触られたという報告がベータテスターより寄せられました。また、メタはこれまでもアバターが他人のパーソナルスペースに侵入すると手が消えるなど、バーチャルプラットフォーム上でのハラスメントを防止するための対策をしてきました。今回のパーソナル・バウンダリー機能は、その延長線上にあります。

VRChatやRec RoomなどのVRソーシャルスペースでは、アバターのパーソナルバブルの大きさをカスタマイズしたり、あるいは完全にオフにするなど、同様の機能が提供されています。メタのSharma氏は2月4日金曜日のブログ投稿で、アバターのパーソナル・バウンダリーのサイズを変更できるようにするなど、追加コントロールやUI変更を搭載する可能性について触れています。

「私たちはパーソナル・バウンダリーが、VRにおける人々の快適な交流を助ける可能性を示す最適な例であると信じています」「これは重要な一歩ですが、まだたくさんの課題があります。私たちは人々がVRで快適に過ごすための新しい方法をテストし探し続けます」

メタが勢いを取り戻す施策となるか?

メタが自社プラットフォーム上のハラスメントの防止に積極的な姿勢を見せたのはうれしいニュースです。また、この発表が同社の数多くのスキャンダル訴訟の影響を受け、特に若いユーザーが他のプラットフォームに移ったことで、ユーザー数株価に大きな打撃を与えたこのタイミングで行われたことは注目に値します。バーチャルな世界でリラックスしたい人への嫌がらせの防止策は、単純にありがたいですね。