1,000円以下でPCRレベルの精度。スマホを活用したコロナ検査が米国で開発中

  • author Shoshana Wodinsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
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1,000円以下でPCRレベルの精度。スマホを活用したコロナ検査が米国で開発中
Image: Frederic J. Brown / AFP (Getty Images)

早期実用化が望まれそう!

一連の新型コロナウイルス感染症をめぐる大混乱が始まってもう2年になろうというのに、一向に収まる気配がありません。

この間、ずいぶんといろんな検査キットが登場しました。PCR検査は容易には受けられないので、簡易の抗原検査キットに頼るケースも増えています。でも、それさえ売り切れてしまったりすることがありますし、もっと安くで手軽にドシドシと検査を受けられるようにならないものでしょうか…。

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Image: University of California, Santa Barbara

このほど米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究者チームは、PCR検査クラスの精度での新型コロナウイルスの感染確認を、スマートフォンのカメラで実施できるプロセスを確立したと、科学ジャーナルの「JAMA Network Open」に発表しましたよ。

LAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification)と呼ばれる手法で、ホットプレートなどに置かれた専用テストキットへ唾液を落とすと、RNAが増幅処理されます。そのまま上部にLEDライトが設置された専用ボックスの内部で、COVID-19の病原体が発見されると、赤色の蛍光色の反応が見られるようになり、感染の度合いが高まると発光スピードも加速。このシステム全体は「smaRT-LAMP」と命名されていますが、わずか1万円ほどで組み上げられるんだとか。

smaRT-LAMPで新型コロナウイルスへの感染の有無を判定するカギを握っているのは、スマホ向けの「Bacticount」アプリ。専用ボックスのLEDライトを、Bacticountがインストールされたスマホのカメラで読み取らせて、判定を進めるとされています。あくまでも研究レベルですが、BacticountをインストールしたSamsung(サムスン)Galaxy S9にて、50名のコロナ患者を対象にテストしたところ、PCR検査と同程度の精度で感染確認に成功したとされていますよ。

smaRT-LAMPは安価に設置可能で、毎回のテストに要する費用も日本円にして1,000円を切る7ドルほどとのことですから、これを小さな診療所や検査ブースなどへ導入して診断を進めれば、ずいぶんと検査体制充実するはずです。変異ウイルス検出への対応も迅速と発表されており、これから本当に米国で配備されていく流れになるやもしれませんね。

Source: JAMA Network Open