「Shokz OpenRun Pro」は、骨伝導イヤホンの新しい最高峰でした

  • 29,301

  • author 山田ちとら
「Shokz OpenRun Pro」は、骨伝導イヤホンの新しい最高峰でした
OpenRun Proのブルー。ほかにブラック、ベージュとピンクあり Image: かみやまたくみ


予想をはるかに上回る音でしたよ!

人気の骨伝導イヤホンメーカーShokz(旧AfterShokz)から新作「OpenRun Pro」が発表されました。現行のハイエンドモデル「Aeropex」の良さを継承しつつも重低音が強化されているそうで、とても気になりますよね。

そこでさっそくお借りして試してみたら、予想以上の重低音ブーストに歓喜しました。イヤホンとしての完成度が上がっていて、音楽をノリノリに楽しみながら運動したい人にピッタリ密閉型イヤホンの装着感が苦手な方にもおすすめです。使っていない時は首にかけておいても気にならない軽さなので、オンとオフの両方使いができるのも優秀です。汎用性の高いイヤホンを探している人にとって良い選択肢だと思いました。

骨伝導イヤホンって?

ところで、骨伝導イヤホンって普通のイヤホンとはどうちがうんでしょうか?

新Shokz TurboPitch™テクノロジーを採用。鮮明でクリアな中高音を実現するとともに深みのある低音を実現しているとのこと
Image: Shokz

空気を通して音の振動を伝達する従来のイヤホンと違い、Shokzの骨伝導イヤホンは頬骨を通して振動を送り、鼓膜を迂回して内耳に直接音を伝えているそうです(詳しくはこちら)。

骨伝導イヤホンのメリットは、耳をふさがず周囲の環境音を取り入れられるので屋外での利用中でも安全を確保しやすいこと。さらに、いちいちイヤホンを外さずにまわりの人と会話できるのも使いやすいポイントとなっています。

デメリットは、インナー型イヤホンよりも音漏れしやすいこと。また、敏感な人は頬骨が振動するのをくすぐったく感じたり、違和感を覚えるかもしれません。

OpenRun Proってどんなイヤホンなの?

耳をふさがないので環境音や会話がそのまま聞こえます
Image: 山田ちとら

今回Shokzから新しく発表されたOpenRun Proは、左右一体型の骨伝導ワイヤレスイヤホンです。イヤホン部分を軽く耳の上にかけ、チタンバンドを後頭部に回して装着するデザインは既存モデルと同じ。

変わったのは、新技術搭載により重低音が強化されたことです。また、バッテリー持続時間が10時間に延びて、同時に急速充電にも対応しました。電池切れで使いたい時に使えない…なんてことにはなりにくそうです。

OpenRun Proは現在クラウドファンディング中で、特割だと2万537円。定価は2万3,880円(税込)で、現行モデルのAeropexより4000円ほど高くなっています。ハイエンド帯の製品です。

イヤホン選びのポイント

仕事でもプライベートでも、マルチなシーンで活躍してくれるイヤホンはぜひ持っていたいもの。では、自分に最適なイヤホンを見つけるためのポイントは?

ShokzのOpenRun Pro(前方、ブルー)とAeropex(後方、ブラック)
Image: 山田ちとら

まず大切なのは着け心地です。耳の形には個人差がありますから、同じイヤホンがすべての人に合うとは限りません。購入する前に店頭で実際に装着し、不快感がないか、また簡単に外れてしまわないかなどをチェックするのが理想的です。

その上で、使用目的に合ったものを選ぶことも重要です。たとえば仕事メインの使用を想定しているのなら、オンライン会議での使用や通話を想定してマイクの音質を重視すべきですね。一方、趣味の音楽を楽しみたいのなら、音質が最重要になってきます。

わたしの場合、屋外ランニング中に音楽を楽しめるヘッドホンイヤホンをいくつか試してみた結果、最終的に骨伝導イヤホンにたどり着いた経緯があります。重要視したのは外音をとりこめること(身の安全の確保)、軽さ、そして防水性。この三つの条件を満たしているAeropexは出番がない日がないぐらいに愛用しています。

では、これらの観点から見てみるとOpenRun Proってどうなんでしょうか? 以下、実際に触ってみて感じたことをまとめます。

重低音の存在感が分厚く

OpenRun Proの最大のウリは、やはり音質です。Aeropexの音質はやや平坦でベース音に乏しく、一般的な音質重視のイヤホンと比べると物足りなかったんですが、聴き比べをしてみるとOpenRun Proの重低音は確かにAeropexに勝っていました。

さらに、重低音が良くなった関係で音が全体的に改善されたような印象も受けました。Aeropexの音はまわりの空気に溶けていくような、良く言えば優しい音、悪く言えば薄い音だったのですが、 OpenRun Proの音はより引き締まった印象で、音質重視のイヤホンの音に近づいていると感じました。 これまではランニングをしながら音楽をBGMのように流しているだけでも満足だったのですが、音質が向上したことでより音楽に没入できるようになり、純粋に楽しかったです。

着け心地は相変わらず最高!

抜群のフィット感は現行モデルと変わりません。OpenRun Proの重量は29gで、26gだったAeropexと比べると若干重くなっていますが、実際に装着してみると気付かない程度の違いです。

眼鏡やイヤリングとも干渉しません。小さいふたつの穴はデュアルノイズキャンセリングマイクです
Image: かみやまたくみ

ちょうど音が一番よく響く位置に自然と収まってくれて、運動してもズレません。これって地味に奇跡です。これ以上改良の余地がない最高なデザインなんじゃないかなと思うほどです。

歩きながらの通話にも便利
Image: 山田ちとら

デュアルノイズキャンセリングマイクも相変わらず優秀で、通話やオンライン会議にも問題なく使えます。

実際ランニング中に(話が長めになりがちな)母から電話がかかってきたことがあったので、そのままウォーキングを継続しながらOpenRun Proで通話してみました。音声がクリアで聞きやすかったですし、母にもこちらの声がしっかりと届いていたようで「実はイヤホン経由で話している」と伝えたところ、音質の高さにびっくりしていたくらいです。

音量に注意?

Aeropexと比べると、若干音漏れしやすい印象です。常識的な音量であれば気付かない程度でしたし、ソーシャルディスタンスが叫ばれるこのご時世ですから問題にならないかなとも思いましたが。

スピーカー部分。Aeropexに比べると若干大きくなっています
Image: 山田ちとら

音量を最大付近にすると音が漏れてしまうのは、スピーカー部分に細かい穴がいくつか開いているからでしょうか。音量に比例してイヤホン部分の振動も大きくなるので、大音量だと頬骨がくすぐったく感じる人もいるかもしれないです。

※音漏れに関してShokz社および日本正規代理店フォーカルポイントより「音漏れについては新技術を採用したOpenRun Proの方がAeropexより少ないという検証結果が出ている」と連絡がありました。興味あるひとは両方試して比べてみてください。なお、音漏れに関しての記述は個人の使用感・感想になります。

骨伝導イヤホンで迷っていたのなら買いでは?

実際にOpenRun Proを使ってみて、骨伝導イヤホンの新しい最高峰だと感じました。着け心地の良さはそのままに、音質が大幅に改善され、充電ストレスが軽減されています。「耳をふさがない」という従来の骨伝導イヤホンのメリットも兼ね合わせると、TPOを選ばずに使い回せるイヤホンとして有意な選択なのではないでしょうか。

重低音が好みである筆者からすると、音質が格段にUPしているOpenRun Proはそれはもうむちゃくちゃ魅力的ですが…自分はAeropexユーザー。Shokz製品って堅牢で、Aeropexもまだまだ活躍してくれそうなんですよね。Aeropex(IP67規格)に比べるとOpenRun Pro(IP55)の防水性が若干落ちているのも気になります。買い替えるのはさすがにもう少し先かなぁと。

とはいえ、もしもAeropexをすでに持っていなかったら、OpenRun Proには確実に飛びついていたはず。むしろ骨伝導イヤホンをまだ持っていなくて、買おうか迷っている人がうらやましいぐらいです。お値段はAeropexより少し高いですが、音質にこだわりたいのならその価値は十分にあると思いますよ。 骨伝導イヤホン、今が買い時なのでは?

Reference: Shokz

2022年2月8日11:35:注記を行ないました。

OpenRun Pro ほしい?

  • 0
  • 0
Shokz

シェアする

    あわせて読みたい