未来のドリンクバーを我が家に!
コーヒーもジュースもカクテルも、液晶画面をタッチするだけで何でも飲めるドリンクサーバー「Cana One」。砂糖やビタミン、味にアルコールにカフェインなどを好みで調合し、あらゆる飲み物を「印刷」します。
CMYKのインクを絶妙に混ぜて美麗な写真が出て来るように、さまざまな成分で微妙な味を再現するのは、すでに市民権を得ている3D印刷機のドリンク版といったところ。原料を水や炭酸で割るだけのドリンクバーとは一線を画します。
1000s of drinks in your kitchen. 0 containers in your trash. Cana One is available for reservation today. Join us. https://t.co/VZwYjtkhLJpic.twitter.com/DRyeMVz89s
— Cana (@getcana) March 3, 2022
84種の味と砂糖や炭酸ガスをミックス
スクロールで飲み物を選ぶ様子は、まるで動画配信サービスのよう。機械の上には84種の化合物が仕込まれており、これらを調合することで味が作られます。微妙に味が違う各地のワインをテイスティングしたり、近所で流行っているドリンクを試したりと、アプリを使っていろいろ楽めます。
たとえばワインは赤も白も、科学的に必要な味の成分はソックリなんですって。本物のワインは約500種類の分子で構成されていますが、人工的に再現するには30~40種の成分を混ぜればOK。人の舌はそれほど繊細ではないんですね。
Decentralizing Big Beverage Inc. with Cana One. Join the movement to clean up our planet. Available for reservation today. https://t.co/VZwYjt2GUb
— Cana (@getcana) March 3, 2022
ドリンクは飲むたびに割安で購入
たとえば炭酸水なら30円程度、アイスティーなら90円くらい、カクテルなら340円前後と、飲むたびに購入するシステムになっています。そして味を調合するカートリッジや炭酸ガスは、およそ1カ月毎、なくなる前に届きます。

容器不要でゴミが出ない
「Cana One」の発送は2023年初頭と手元に届くのはまだ先ですが、99ドル(約1万1400円)で予約ができ、定価799ドル(約9万1800円)のところ最初の1万台が499ドル(約5万7300円)と割安になっています。ボトルやペットボトルに入った飲料を買わずに済むので、ゴミが出ずエコなのもイマドキです。
世界の誰かが考案したドリンクの共有も可能で、新しいドリンクとの出会いも楽しめるとなれば待つ価値はありますね。