宮崎駿が水彩画で描いた絵物語。
宮崎駿が1983年に描き下ろしたオールカラーの絵物語『シュナの旅』。40年の時を経て英訳され『The Journey of Shuna』の題名で出版されることになりました。『シュナの旅』はジブリのファンにはお馴染みの『もののけ姫』や『風の谷のナウシカ』などの要素がたくさん含まれていてるので、ここから構想がはじまったんだなぁと感じられる作品です。
主人公シュナが「金の種」探す旅
『シュナの旅』は谷の底の小さな王国の王子シュナが、不毛の地である自分の国のために「金色の種」を求めて旅をするお話。旅の途中、商品として売られている少女テアに出会い、彼女を救出し、旅を続けていくという感じのストーリーですが、チベット民話『犬になった王子』が元となっています。世界観はナウシカに似ていて、登場するキャラクターもそれぞれ後の名作に出てくるものに似ていて...という感じです。
英訳したのはAlex Dudok de Witさん。今年の11月1日の発売だそうです。ジブリのアニメではなく絵物語。そしてナウシカの世界との共通点がたくさんだよ、とツイートされています。
The book isn't so much a manga as an emonogatari (illustrated story), with all-watercolour images and text mostly presented as captions. It is based on a Tibetan folk tale, and the fantastical pseudo-Central Asian setting has a lot in common with the world of NAUSICAÄ. (2/4) pic.twitter.com/GswSObbDhe
— Alex Dudok de Wit (@dudeydok) February 22, 2022
ちなみに英訳が出版されることを受けて、日本でも重版が決定。1983年から94刷目で累計発行部数がなんと90万部です。