Apple TV+がフリッツ・ラングのSFクラシック映画『メトロポリス』をドラマ化するって

  • author 中川真知子
Apple TV+がフリッツ・ラングのSFクラシック映画『メトロポリス』をドラマ化するって
Image: Apple

2023年に著作権切れるしね。

SFやディストピア映画を語る上で、絶対に欠かせない作品といえば、フリッツ・ラングの『メトロポリス』でしょう。1927年に公開されたドイツ映画なので、ピンとこない人もいるかもしれませんが、「『スターウォーズ』のC-3POのデザインのモデルになった作品」といえば、なんとなく「あーあれね」と思うかも。

その『メトロポリス』をApple TV+がドラマ化すると発表したと、The Vergeが伝えました。

いまさら『メトロポリス』?

1927年の映画をドラマ化だなんて面白いの? と疑問に感じる人もいるかもしれません。『メトロポリス』は、以降のSFやディストピアコンテンツに多大なる影響を与えた作品で、コンセプトは普遍的なんです。

舞台は、富裕層が建物の上に住み、労働者層は下に追いやられている完全に二極化された近未来。そこで富裕層かつ権力者の息子と労働者層の娘が出会って実は自分達が住んでいた世界が徹底的な階級社会だと知ります。労働者層の不満が爆発しそうになると、富裕層は美しい人造人間を労働者層に送りこんで、不満が爆発しないようにうまくコントロールします。しかし、そんなにうまくはいかないので、ここから色々と複雑な展開が繰り広げられていくわけです。

人造人間は、のちにC-3POのモデルになり、二極化した世界というのは、さまざまなディストピア映画のヒントになりました。

で、Apple TV+のドラマは、『メトロポリス』にインスパイアされたストーリーになるのだとか。

監督と脚本はサム・イスマイル氏

サム・イスマイル氏は、ドラマ『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』の原案/監督で知られる人物です。

この『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』は、ラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)演じる、昼はセキュリティ・エンジニアで夜はハッカーという二重生活を送る男性が主人公で、サイバークライムドラマ。支配するものと支配されるものの世界を描いていることもあり、『メトロポリス』にも通じています。

オリジナルの『メトロポリス』は必見

『メトロポリス』は、映画を学ぶ上で絶対に見なければならない作品のひとつと言われています。筆者も映画の授業で見ましたし、これを見る前と後ではSF映画の見え方が変わります。

イスマイル氏が『メトロポリス』のドラマ化を企画していると明かしたのは今から6年前の2016年のこと。去年はパイロット版の脚本を書いていると話していたので、プロダクションに入るのはもう少し先になるのかも。

配信が始まる前に、オリジナルの『メトロポリス』は是非ともチェックしておきたいですね。1927年の作品ですが、コンセプトに古臭さはなく特殊効果にもビックリします。VFXが発展していない時代に、どうやって表現したのかと掘り下げたくなること間違いなしですよ。

Source:The Verge

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