本気のカメラに、可愛さをプラス?!
ギリギリまでデジタル一眼レフにこだわってきたニコンは、ミラーレスカメラ市場ではソニーやキヤノンを追う立場になってます。去年発売したZ 9はニコンの技術を結集したミラーレスで、お値段も70万円弱しますが、そんな渾身のカメラにも遊び心を感じさせるアップデートがあるかもしれません。
ほとんどのミラーレスカメラのシャッターは、メカシャッターと電子シャッターの両方を搭載してるんですが、Z 9にはメカシャッターがなく、電子シャッターのみになってます。電子シャッターのみだと、動きの速いものを撮るときに像が歪みやすいんですが、ニコンは世界最速のスキャンレートを実現することでそれを回避しました。なのでメカシャッターレスってことは、ニコンの技術力の証明でもあるのですが、パシャっという音が出ないので、ちょっと寂しくもあります。でもニコンは、その特徴を物足りなさから楽しさに転換しようとしてるみたいです。
Nikon Rumorsが伝えてくれたんですが、今年オンラインで開催されたCP+ 2022でのニコンのストリーム動画で、彼らはβ版ファームウェアを入れたZ 9の機能をデモしてくれました。下の動画の1:35:00あたりで、それが聞こえてきます。
シャッターを押すたび、クラシックなシャッター音の代わりに、カメラがにゃんにゃん鳴いてるのがおわかりでしょうか? さらにシャッターを長押しして連写すると、鳴き声もにゃにゃにゃにゃ…となります。動画の中ではニコンのD750や、フィルムカメラのF4のシャッター音をインストールしてデモしていて、コメント欄は大いに盛り上がっていました。さらには複数のシャッター音を登録しておいて、押すたびに違う音をランダムに鳴らすこともできます。
動画の中では、このβ機能が公式ファームウェアに入ってくるかどうかはわからない、とも言ってましたが、ちゃんと検討はしてるはずです。この機能の実用性があるのかっていうと微妙ですが、撮る相手を笑顔にできるのはメリットかもしれません。