ついに発射台へ!月に向かうNASAの巨大ロケット「SLS」の輸送作業を画像で振り返る

  • 18,014

  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • たもり
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …
ついに発射台へ!月に向かうNASAの巨大ロケット「SLS」の輸送作業を画像で振り返る
Image: NASA

サイズ感がバグる。

人類を月へと運ぶために設計されたNASAの次世代ロケットが無事にケネディ宇宙センター内の39B発射台へと運ばれました。長いこと待たれていた、高さ322フィート(約98m)に及ぶスペース・ローンチ・システム(SLS)の堂々たる姿を写真で振り返ります。

NASA最大級のロケットSLSは2020年代後半に有人の月面着陸を目指すNASAのアルテミス計画において極めて重要な中心的存在です。初のミッションは無人飛行の「アルテミス1」で、この春か夏に打ち上げられる予定。

ロールアウトの開始

220322rollout
Photo: NASA/Kim Shiflett
2022年3月17日、ケネディ宇宙センターのスペースシャトル組立棟を離れるSLS

東部標準時の3月17日午後5時47分に始まったロールアウトは3月18日午前4時15分に終了。39B発射台へのゆっくりとした旅路は10時間28分かかりました。

“象徴的な瞬間”

220322rollout2
Photo: NASA/Kim Shiflett
組立棟「High Bay 3」を出た直後のSLS

NASAの探査システム開発のTom Whitmeyer副次長補はプレスリリースに、「組立棟から出るのはこのロケットと宇宙船の象徴的な瞬間で、NASAにとっては鍵となるマイルストーンです」とコメントを寄せていました。

移動中のSLS

220322rollout3
Photo: NASA/Kim Shiflett
発射台に向かうNASAの月ロケット

超重量級のロケットを4マイル(約6.4km)先にある発射台へと運ぶ重労働を担ったのはNASAの輸送機クローラー・トランスポーター2(CT-2)。クローラーは1800万ポンド(約8165t)の積載能力を有し、時速1マイル(約1.6km)に満たない速度で動きました。

50年以上前に製造されたCT-2はアルテミス計画のために改造されており、この先も長く使われる予定。

急がば回れ

220322rollout4
Photo: NASA/Kim Shiflett
ケネディ宇宙センターのクローラーウェイをゆっくりと進む、宇宙船「オリオン」を搭載したSLS

SLSは現時点では4月3日に予定されているウェット・ドレス・リハーサルのために発射台に運ばれました。推進剤を充填した後、管制官たちがカウントダウンを行なうものの、ロケットを打ち上げる手前でストップするというリハーサルです。その後、推進剤を排出されたSLSは最終的な点検のために組立棟に戻されます。

ウェット・ドレスの成功で、SLS初の打ち上げとなるアルテミス1ミッションへの準備が整います。この歴史的な打ち上げの日程はまだ決まっておらず、NASAが決めるのはリハーサルからのデータの評価を終えた後になるでしょう。5月の打ち上げウィンドウがありましたが、夏になる可能性の方が高そうです。

月への旅

220322rollout5
Photo: NASA
2022年3月18日朝、発射台に載せられたSLS

アルテミス1では、SLSがオリオン宇宙船を約25日間のミッションに送り出します。無人の宇宙船は月の周りの逆行軌道で6日間過ごしてから、地球に帰還。アルテミス2は宇宙飛行士たちが同じ旅路を辿り、アルテミス3では彼らが月面に着陸することが目標です。

探査の新時代

220322rollout6
Photo: NASA
39B発射台でのSLS

ビル・ネルソン長官は「この神聖で歴史的な場所から、人類は間もなく探査の新時代に乗り出します」と述べていました。「アルテミス1は月面、さらにはその先で人類のプレゼンスを向上させる、NASAの献身と能力を示してくれるでしょう」とのこと。

Source: NASA