1つの選択肢として。
検索エンジンの世界はやっぱりGoogle(グーグル)が強い。ググるって言葉がいつの間にか当たり前になってますから、そりゃ当然でしょう。とはいえ、昨今はユーザーのプライバシを脅かし、ユーザーデータで広告商売する大企業の姿勢に厳しい意見も多くあり、いち個人でも使用するサービスや企業を注意深く選ぶ人もでてきました。検索エンジンでいうと、例えばDuckDuckGoやBraveが広告フリーとして知られています。そこに新たな選択肢として「Neeva」はどうでしょう?
Neevaがローンチしたのは昨年のこと。月額4.95ドル(約572円、最初3ヶ月無料)の有料サブスク型でスタートしました。サービスが拡大し、今回その無料版がリリース。Chrome/ Firefox/ Microsoft Edgeでブラウザの拡張機能としてダウンロード可能。iOSにはNeevaアプリで対応しています。
開発は元Googleエンジニア
実はNeevaを開発しているのは、元GoogleエンジニアのSridhar Ramaswamy氏とVivek Raghunathan氏。なので、検索の巨人のシンプルなデザインがNeevaにも採用されており、Googleから移行しやすいビジュアルデザインになっています。
広告あり・なしでそんなに違う? と思う人は、一度使ってみるといいですよ。検索結果、特に1ページ目がものすごくスッキリします。新鮮な印象すらうけます。広告はないものの、Neevaの考えるお役立ち検索結果のようなものがウィジェットとして含まれており、例えば「チーズケーキ」と検索すると、チーズケーキのレシピが上のほうにでてきたり、チノパンと検索すると、チノパンコーデの動画がでてきたりなど。ウィジェット設定を変えることで、よりユーザー好みの検索結果が導きだせるようになります。その他、ブロックしたサードパーティートラッカーの名前や番号、どこのドメインにデータを送ろうとしたかなどがわかるトラッキングブロックツールも内蔵。

有料版も継続
今回、無料版がリリースされましたが、有料版も継続。全ての機能、サービスがフルスペックで使えます。例えば、検索のカスタマイズの幅が広い、新機能を先行してリリース、Neevaの中の人との月1Q&Aセッションに参加できるチャンスなど。Neevaいわく、今後、限定NeevaプレミアムNFTを始める計画で、この権利も有料ユーザーの利点とのこと。
ぜひ使ってみたいと思いつつ、残念なのは、現在はまだアメリカのみでの展開だということ。今後、インド、ヨーロッパにも拡大予定だそうですが、日本(さらに日本語での検索)にくるのはまだだいぶ先なのかなぁ。
Source: Neeva