今週は「アースデイ」。スマホから地球に貢献できる2つのアプリをご紹介します

  • author amito
今週は「アースデイ」。スマホから地球に貢献できる2つのアプリをご紹介します
Photo: amito

手のひらからできることだってある。

トップ画像は今朝のアップル表参道。毎年この時期になると、アップルロゴの葉っぱが緑色に染まります。 4月22日は地球環境について考える日、アースデイ(Earth Day) 。緑の葉っぱは毎度の製品発表でも地球への配慮を欠かさないアップルらしい意思表示ですね。

220419_earthday_01

220419_earthday_02
「2030年までに、すべてカーボンニュートラルに」

220419_earthday_03

いや、「アップルらしいですね...」なんて偉そうなことを言っている場合ではありません。アースデイは地球環境について考える日です。常に環境を意識し続けることは難しくても、この日くらいは何か行動を起こすべきかも。アースデイが形骸化してきているのを企業や政治家のせいばかりにはできませんからね。

アースデイを前に、環境問題に取り組むiOSデベロッパーの方々にお話を聞く機会に恵まれましたので、2つのアプリをご紹介します。どちらもインストールして使うだけでちょっとずつ環境活動に貢献できますよ。

無心でプレイできる河川ごみ回収ゲーム「FLOAT」

220418_earthday_04
Image: ギズモード・ジャパン
ペットボトルのごみを指で誘導して、カゴに入れると1pt。画面の外に出ると-4pt。むずかしいぞ。

「FLOAT(フロート)」は川に流れるゴミをタップやスワイプ操作でキャッチするゲーム。ゲーム要素としてはごみを拾うとスコアがたまるだけのシンプルなもので、暇なときにポチポチ無心でプレイするのがおすすめです。

220418_earthday_03
Image: ギズモード・ジャパン
左から202X年(現代)、1975年、1875年のステージ。ゴミの種類や量が違うのがわかる。

ユニークなのがタイムワープ機能。2022年の荒川のステージから1975年、1875年と遡ってプレイすることができます。1875年にはきれいだった川が、100年後にはガラスごみが目立つようになり、2000年代にはガラスごみからプラごみに変わっていく。時代ごとのごみの量や種類がゲーム上で再現されているんです。ステージは荒川のほかにナイル川も。日本とはゴミの増えるタイミングが違うので、見比べるとおもしろいです。

220418_earthday_02
Image: ギズモード・ジャパン
動画広告を見終えると+4000コインもらえる。広告収益は清掃活動に活用される。

アプリ内には動画広告が表示されます。この広告の収益は実際のごみ拾いの活動に活用されるのだとか。

河川ごみの問題に取り組む、NPO法人 荒川クリーンエイド・フォーラム の今村和志(いまむらかずゆき)さんと、発案者のデザイナー かきぬまつとむさんが出会ったのがこのアプリが生まれたきっかけ。かきぬまさんは幼少の頃に読んだ『地球』という絵本に感銘を受け、アプリ版を制作するためにフリーランスになり、作者のかこさとし先生に直談判までしたのだとか。

kakinuma.001
今村和志さん(写真左)、かきぬまつとむ さん(写真右)

FLOATには複雑なゲーム要素は取り入れていません。ゲームそのものよりも、アプリを開いてすぐ目に入る川のゴミの量に「え?」と感じてもらうのが重要です。(かきぬまさん)

かきぬまさんがフリーランスになるも、貯金が底をつきスポンサーを探す中、話に乗ってくれたのが今村さん。

河川ごみはやがて海に流れ出し、世界をめぐります。コロナ禍になる前は約1万4000人が参加していた荒川の清掃活動も、今では1000人前後に減ってしまいました。清掃をしても1、2か月後には元に戻ってしまうのが現状です(今村さん)

220418_arakawa

220418_arakawa2

220418_arakawa3

画像を見るとゾッとしてしまいますね。まずはこの状況をしっかり知ることが今後の行動につながりそう。「FLOAT」は無料でダウンロードできるので、ぜひプレイしてみてください。

環境調査に参加できちゃうSNS「Pirika」

220418_earthday_01
Image: ギズモード・ジャパン

Pirika(ピリカ)」を一言で表すならゴミ拾いのSNSです。ユーザーは拾ったゴミの写真を投稿します。投稿はTwitterのようにフィードに流れ、「いいね」ボタンの代わりに「ありがとう」ボタンで反応を得られます。

これだけ聞くととてもニッチなSNSだと感じるかもしれませんが、なんとこれまで111の国や地域で利用され、2.3億個のゴミを回収、累計のユーザー数は200万人を超える実績なのだとか。

kojima.002
Pirika代表 小嶌 不二夫(こじま ふじお)さん

なぜこんなに使われるの?と思うかもしれませんが、実はゴミ拾いをする人って結構身近にいるんです。朝早くにゴミを拾ってる人はいるけど、僕らが気づいていないだけ。拾われたゴミは目に入らないので、僕らからはいつどのくらい拾われたかわからないんですよ。(Pirika代表 小嶌 不二夫さん)

Pirikaは個人のほか、地域の清掃グループや学校のサークル活動の一環で清掃を行う人たちなどから利用されているとのこと。グループで使ったあとに個人的に続けている人もいそうですね。

220418_pirika
Image: みなとクリーンアップ!
港区内のゴミ拾い活動を見える化したページ

さらには自治体むけにもサービスを展開していて、今までなんとなく効果がわからなかった地域清掃活動の効果の定量化や、不法投棄の通報システムを提供しています。また、企業ではCSR活動にも活用されており、その企業がどのくらいゴミ拾いに貢献しているかを表示するページを提供。社外向けにはPRとして、社内向けにはCSR担当者の管理ツールとして重宝されているそうです。エンドユーザー向けのSNSでありながら、B to B・B to Gサービスとしてマネタイズも行なっているわけです。

そんなPirikaが目指すのはゴミの海洋流出の根本解決。代表の小嶌(こじま)さんは、4つのプロセスが必要だと話します。

・ゴミの流出量を量る

・ゴミの流出量を減らす

・ゴミの回収量を量る

・ゴミの回収量を増やす

このうちPirikaが担うのは回収量を量ったり増やしたりする部分

220418_takanome
Image: Pirika
「タカノメ」のスマホカメラアプリでとらえたゴミ(写真左)、ゴミの分布をヒートマップ化(写真右)

いっぽうの流出量を量る部分については、別サービスの「タカノメ」や「アルバトロス」を開発。スマホカメラでポイ捨てゴミの分布を調査したり、専用の装置で海洋のマイクロプラスチックの調査をするサービスを提供しています。主に自治体向けの調査サービスですが、「アルバトロス」の装置は国連の調査でも採用された実績もあるのだとか。これだけの技術力と、それをもって環境問題に正面から取り組むことができるビジネス手腕には本当に頭が下がります。

今日から僕らがサクッと手伝えるのは「Pirika」でごみの回収量を報告すること。インストールさえすればすぐ始められるのでぜひやってみてください。

Source: Apple

    あわせて読みたい