USB Type-C→3.5mmヘッドセット変換アダプタが付くとはいえ、これは思い切りましたね。
DELLから新型ノートPC「XPS 13 Plus」が発表されました。まずはマジマジと御覧ください。このエクステリアデザインを。
タッチパッドがない!

実際にはタッチパッドの機能を果たすエリアはあるのですが、パームレストとの境目がないため、手前部分はモノリスのような一枚板にしか思えません。スマホのディスプレイのように内蔵された10個のモーターが振動し、ユーザーにタッチパッドに触れてPCを操作しているという感覚を伝える仕組みになっています。
またファンクションキーも静電タッチ仕様となりました。各キーの間のスリットも激細化。アルミのインゴットを積み重ねたかのようじゃないですか。ミニマリズムを追求しまくりましたねこれは。
はっきりいいましょう。これはポルシェデザイン的でかっこいい。ちょっとスタバでドヤりたくなります。
イヤホン端子もありません

入出力ポートもUSB Type-C(Thunderbolt 4)が2つだけ。両側面に1つずつ備わります。SD/microSDカードリーダーはありません。イヤホン端子もありません。しかしこれには理由があります。
イヤホンジャックというパーツは、大きく長いんですよね。第12世代(Alder Lake)のCore i7-1260PまたはCore i5-1240Pを搭載し、特にCore i7-1260Pはなかなか痺れる速さを持っている(ちょっとした4K動画編集をこなせるくらいの能力を持ちます)のですが、全開にしているときの発熱も多い。そこで冷却効果を高めるために、イヤホンジャックを省くという選択肢をとったのです、DELLは。またヒンジも外側につけることで、内部空間を広くとることに成功しました。
充電のためにUSB Type-C用の変換ケーブルを使えば有線イヤホンやヘッドセットと接続できます。でも、こういったスタイリッシュなノートPCを選ぶ人はすでにワイヤレスイヤホンを持っていると判断したのでしょうか。これは物議をかもす仕様ですが、それだけ美しさとパフォーマンスを両立するために、こだわり抜いたボディだということでもありますね。
ノートPCのデザイン論に一石を投じる

ディスプレイも全域で狭ベゼル化。DELLのノートPCでは当たり前のようにあったメーカーロゴもなくなりました。なお解像度は1,920×1,200ドット非タッチパネル~3,456×2,160ドットタッチパネルの3タイプが選べます。メモリは16GBまたは32GB、ストレージは512GB/1TB/2TBです。Wi-Fi 6も入っていますよ。

カラーはプラチナシルバーとグラファイト。重量は1.23kg~となっています。なお価格、発売時期は未定です。
発表はメタバースで

ところで今回の発表会は、ブラウザから入れるメタバース空間内で行なわれました。参加者は全員同じアバターで、僕が見たときは最大で40人くらい入っていたかな?
TPS(第三者視点)のため、後ろにアバターが並ぶと見えにくくなるのがちょっと残念なところ。
また物理現象を無視できるメタバース空間でありながら、「XPS 13 Plus」の3Dモデルをショップのように置いているだけだったのも残念。NeosVRみたいに手にとって、拡大して細部をマジマジと見ることができる展示だったら...と感じてしまいます。
とはいえメタバース発表会はまだ新しすぎるチャレンジです。Zoomなどを使った発表会も次第にクオリティがアップしていったように、メタバース発表会もだんだんと良いものになっていくんじゃないかな。
Source: DELL