再生可能エネルギーがメインになる日も近い?米国でいいニュースが続々

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  • author Molly Taft - Earther Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
再生可能エネルギーがメインになる日も近い?米国でいいニュースが続々
Image: zhengzaishuru / Shutterstock

たまにはいいニュースもないとね。

気候変動問題でワクワクするようなニュースってあんまりお目にかかれないのですが、最近、再生可能エネルギー関連で喜ばしいニュースが続いたので紹介させてください。4月上旬にはカリフォルニア州で一時的ながら供給量のほぼ100%を再エネが占め、3月29日には風力発電が全米で2番目の電力供給源になったんですよ! 必要な速さかどうかは置いといて、着実に進んでいます。

カリフォルニアがほぼ再エネ100%になった日

まずは西海岸からの明るいニュースです。カリフォルニア州の送電網を管理する非営利団体「カリフォルニア独立電力管理機構(ISO)」の声明によると、4月3日の午後3時39分に送電網の再エネ率が97.6%に達したそうです。それまでの記録は、その前週の96.4%だったのだとか。

全米で4番目の発電量を誇るカリフォルニア州は、2030年までに温室効果ガス排出量を1990年比で40%削減し、2050年までに電力網をカーボンフリーにするという野心的な気候変動対策を掲げています。

ISOのエリオット・メインザーCEOは声明でこう述べています。

過去最高を記録したのはほんの束の間でしたが、カリフォルニア州がクリーンエネルギーの目標達成に向けてしっかり前進していることを示しています。

風力が全米で2番目の電力源に

さて、次は全米レベルの素晴らしいニュースにいきますよ。米エネルギー情報局の発表によると、3月29日に風力発電が天然ガスに次ぐ2番目に大きな電力供給源になったそうです。同日のアメリカ国内における風力発電量は毎時2,017ギガワットに達し、総発電量の19%強を占めました。石炭と原子力の発電量がそれぞれ19%と17%だったため、初めて風力が同じ日に石炭と原子力の両方を上回りました。こんな初めては大歓迎ですね。

風が吹いているときだけ発電する風力と、常時稼働している原子力には、発電能力(電源が実際に電力を生み出している時間の長さ)に違いがあるんですけど、そんな壁を乗り越えて風力発電の供給量が原子力に匹敵した事実は、風力発電には石炭やメタンガス(天然ガス)といったダーティーなエネルギー源を過去のものにできるだけのポテンシャルがあることを示唆しているといえます。

カリフォルニア州における再エネの記録は、春の温暖な気候と豊富な日照量によって風力と太陽光が伸びたためとISOは指摘しています。全米レベルでの風力発電も同様で、1年で最も風が強い月のひとつである3月に記録されたのは偶然ではないと思われます。また、気候が穏やかな春と秋に電力需要が減ることも、再エネにとって有利に働いたようです。

風力発電や太陽光発電の導入蓄電池技術の向上、そして信頼性の高い原子力発電所の稼働によるカーボンフリーの基幹電力の供給など、電力網を完全電化するためにクリアしなければいけない課題はまだまだたくさんあります。でも、こういった小さな成功が、希望あふれる第一歩になります。

千里の道も一歩から、ですね。あと何歩必要なのかは考えないようにします。

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