悲報であり、決断のとき?
ライカカメラジャパン株式会社が日本国内での価格改定を発表。新価格は5月10日から適用されます。
価格改定製品一覧はこちらから見られますが、主要ボディの価格変更は次のとおり。
・ライカM11:1,118,000円→1,232,000円
・ライカSL2:891,000円→935,000円
・ライカSL2-S:660,000円→693,000円
・ライカQ2:759,000円→792,000円
と、数%の値上げではありますが、元々の値段が高いこともあり数万円高くなってしまいます。
そして注目すべきはフィルム機種の値上げ幅。
・ライカMP 0.72:660,000円→715,000円
・ライカM-A(Typ 127):660,000円→715,000円
ほぼ10%の値上げです。やはり需要と生産量の兼ね合いから、部品調達に難があるのでしょうか?
新品購入するなら、早ければ早いほどお得

そんなこんなで、ライカのカメラ購入を考えていた方にとっては悲報でしかない今回の発表ですが、逆にこれこそが購入のタイミングだと前向きに捉えるのもありだと思います。
日本はともかく毎年世界経済がインフレしていくことを考えれば、今後新品価格がこれより安くなる可能性は限りなく低いですし、中古相場も緩やかに値上げされておかしくありません。
遅かれ早かれ購入するのなら、たった1日を境に数万円多く支払うのは無駄でしかありません。そしてこれは定番の売り文句ですが「カメラ購入を迷っている間は、そのカメラを使って写真を撮ることができない」という機会損失が積み重なります。
特に新品購入を考えている方なら、値下がりはほぼあり得ませんので、早く購入して使い倒して、買い替えたいタイミングで売却したほうが遥かにお得です。
例えば、ライカQ2は今回759,000円から792,000円に値上げされるわけですが、2019年3月の発売当初は715,000円でしたからね。
ライカはほぼ資産となりつつある

ちなみに、よく「レンズは資産」なんて言いますが、利益を生み出す期待値がないものは資産とは言いません。仕事道具であるならばともかく、定価より高く売れるレンズなんてまずあり得ないですよね。
しかし、近年のライカ製品の中古相場を見ると、希少な限定ボディ、限定レンズ、オールドレンズについてはほぼ資産と言っていいレベルで、実際に高級腕時計ブランド「ロレックス」のように投資対象として扱われることも珍しくありません。実際、僕が狙いをつけて躊躇していた中古で約140万円した限定モデルは、わずか数ヶ月で400万円弱まで相場が跳ね上がってそれでも売り切れていました(大失敗…)。
もちろんレギュラー製品(特にデジタルボディ)に定価以上の値付けがされることは今後数十年あり得ないでしょうが、最近ではフィルムカメラ「M6」の中古相場が急騰しているため、中古購入なら十分資産になる可能性があります。
そんな状況を見ても、やはり「遅かれ早かれ買うなら早い方が得」という印象です。無金利の分割払いについては「インフレ率を考慮すれば一括で買うより安い」と考えることもできますからね。
どちらにせよ「ご利用は計画的に」です。
Source: ライカカメラジャパン株式会社