あっちの世界に行くには、まずはこっちの世界から。
Metaがカリフォルニアに実店舗「Meta Store」をオープンすることがわかりました。来月9日オープンで、場所はMetaのリアリティ・ラボの近く、バーリンゲームの街。Metaが実店舗に乗り出すのは初めて。
VRヘッドセットQuest 2が急成長中の市場で大きなシェアを持つとアピールを欠かさないMetaですが、その市場自体はまだまだこれから。VRやARという言葉を広く耳にするようになってしばらくたちますが、誰しもが持っているツールにはなるのもう少し先の話。今回のリアル店舗オープンは、あっちの世界をより多くの人に訪れてもらうための足掛かりとなるのが狙いです。
店内には壁のような巨大な湾曲ディスプレイがあり、MetaのQuest 2ヘッドセットで見える世界を映し出します。店内のデモはゲームに焦点を当て、『Beat Saber』『GOLF+』『Real VR Fishing』『Supernatural』などをプレイ予定。ヘッドセットの物販というより、お試し体験をメインとした作りになっています。

店舗オープンを発表したMeta公式ブログで、ストア担当トップのMartin Gilliard氏は「テクノロジーを1度体験してもらえれば、この良さをもっとわかってもらえると思います。もし我々の作戦通りなら、訪れた人たちは友達に『Meta Store行ってみて!』と言ってくれるはずです」とコメント。
CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、メタバースの方へと成長するMetaが次に何を作り出すか、それを感じ取れる場所になるとコメントしており、VR/ARにとどまることなく、自社スマートディスプレイPortalや、Ray-BanコラボのスマートサングラスStoriesなども展示していく予定だそう。
リアル店舗は、ユーザーが体験できるだけでなく、Metaがユーザーの声をダイレクトに聞ける場所でもあります。昨年、ニューヨークタイムズ紙が世界規模でのリアル店舗展開の可能性を報じており、店舗第1号の成功しだいでは、今年中にあちこちオープンする、かも?
Source: Meta