チップ不足解消のために、アメリカ政府が支援を検討

  • author Kevin Hurler - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
チップ不足解消のために、アメリカ政府が支援を検討
Image: Zapp2Photo / Shutterstock

チップ不足の影響で、いつまで経ってもクラファンで出資したマウスが届きません。なんとかしてよ、バイデンさん。

アメリカ政府は、このところ続いている深刻な「チップ足りない問題」を解消するには、やっぱりお金を注ぎ込むしかないと判断したようです。アメリカっぽい。

なんでコンピュータチップが不足しているの?

チップ不足の理由はいくつかあるようですよ。まず、アメリカでは新型コロナが流行してから在宅勤務が増えたため、コンピューターと共にチップのニーズも高まっています。ところが新型コロナによるロックダウンの煽りを受けて、アジアで主要なコンピューターチップの製造工場が操業停止に追い込まれてしまったために、アメリカはチップの輸入が困難な状況に。さらにテキサス州の大寒波や旭化成の半導体工場火災、ロシアのウクライナ侵攻によるネオンの供給減(格付け大手ムーディーズはウクライナ侵攻によるネオン不足は半導体供給に影響しないという見解を出していますが)など、いろんなことが影響しています。

自動車やスマートフォン、家電製品から救命医療機器に至るまで、ありとあらゆるものに使用されているチップの供給不足は多方面にわたって大問題。米商務省が今年初めに発表したレポートによると、現在の供給量では、2019年から21年にかけて17%上昇したチップの需要を満たせないそうです。アメリカが世界全体の12%しかチップを供給できていないことが、それを如実に表しています。

政府が介入へ

そんな深刻な状況を和らげるために、昨年から今年にかけて可決された上院の「米技術革新・競争法案」と下院の「米競争法」には、米国内のチップ製造と研究に対する数兆円規模資金援助などの共通点もあるのですが、サプライチェーンの問題を改善するための資金割り当ての有無などの争点も存在するため、両法案に好意的なバイデン大統領の署名をもらうには、両院がなんらかの合意に至るにお互いに譲歩が必要なのだとか。

でも、きっと大丈夫。民主党も共和党も、今秋に行われる中間選挙に向けて好感度をアップしなきゃいけないので、時期が来れば合意して手柄のアピール合戦をすることになると思います。

Reference: NEWSWITCH, REUTERS, 毎日新聞, CNET Japan

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