「DJI Mini 3 Pro」は大きいドローンをダウンサイジングした感じ。パワフルなのに小さくて運びやすい

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  • author 武者良太
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「DJI Mini 3 Pro」は大きいドローンをダウンサイジングした感じ。パワフルなのに小さくて運びやすい
Photo: 武者良太

カメラのセンサーも大きくなりました。ありがたや。

バイクや電車、バスを使ったソロキャンプを楽しんでいます。自動車を活用していた時代は大きく重いキャンプギアを用いていましたが、今は小型軽量で機能的なものこそ正義だと思えています。利用シーンが変われば良し悪しの基準も変わるんですよね。

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Photo: 武者良太

新たに発表された「DJI Mini 3 Pro」に触れてみて最初に感じたことは、コイツはDJI Miniシリーズの新型というよりは、もっと大きなDJI AirシリーズやDJI Mavicシリーズのダウンサイジング版じゃないか、って思えたこと。

小さく、軽いことを言い訳に、カメラ性能や安全性能がいま一歩はモデルとは異なる作りこみの良さにイイネしたくなります。

重さは従来機と同じ249g。アームを畳んだときのサイズは、350mlのペットボトルをちょっと太らせたくらい。ちっさいなあ。バッグのちょっとしたスペースに入るなあ。

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Photo: 武者良太

もちろんアームを広げてプロペラ回してもコンパクトです。

24mm/F1.7の広角レンズに1/1.3インチ4800万画素センサー

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Photo: 武者良太

電動ジンバルに備え付けられたカメラユニットを前からのぞくと、E24 F1.7という文字が見えます。

このカメラユニットに備わるセンサーは4800万画素1/1.3インチCMOS、レンズはフルサイズ換算24mmかつF1.7の明るさを持つもの。近接撮影が多いスマートフォンとは異なり、最短撮影距離は1メートルです。

アスペクト比4:3で写真撮影する際は4800万画素または1200万画素が選べるので、クアッドベイヤーセンサーを用いているのでしょう。動画は4K 60p 150Mbpsまでのクオリティの撮影が可能です。また4Kで2倍、2.7Kで3倍、フルHDで4倍のズーム撮影も可能です。

ジンバルの可動範囲が広く、縦位置撮影が可能になった点も特筆するべきポイントでしょう。

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Photo: 武者良太

microSDカードスロットとUSB Type-Cコネクタは露出しています。兄貴分のドローンはカバーがついていますが、249gという軽さを実現するためにはカバー類も省くしかなかったのでしょうか。

でも本体に入れたバッテリーを頻繁に充電することを考えると、いいんですよねコッチのほうが。

飛行時間は公称で34分です。軽いかわりにバッテリー容量が少なかった日本仕様のDJI Mini 2の18分から大きく伸びました。オプションのインテリジェントフライトバッテリー Plus(大容量バッテリー)を使えば、公称47分の飛行時間となります。

空間認識能力がアップ

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Photo: 武者良太

DJI Miniシリーズでははじめて、前・後・下方向の障害物検知システムを搭載。また、映像伝送システムもDJI Air 2Sなどに搭載されたOcuSync 3.0にアップデートしました。

従来機は、各国のドローンに関する法律に合わせた249gの軽量ボディこそがトピックでしたが、DJI Mini 3 Proは安全面や動画伝送時の安定性、被写体トラッキングの精度も売りのポイントとなるドローンとなりましたね。

大型画面のプロポ「DJI RC」に惚れました

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Photo: 武者良太

従来機で使われていたプロポは、スマートフォンの画面をディスプレイとするものでした(DJI RC-N1)。従来通りこちらが付属するセットモデルもありますが、新たにタッチディスプレイを内蔵するDJI RCが同梱するセットモデルも用意されます。

画面サイズは5.5インチ。近年のスマートフォンと比べると小さいですよね。しかしプロポ上部にスマートフォンという重しがついてしまうDJI RC-N1より飛行中の映像が確認しやすく、手にしたときに軽いし、安定感も高いんですよこのDJI RCは。

プロポとドローンの電源を入れたらすぐにペアリングして、飛ばして撮影できる。いままでスマホでアプリを起動して、コントローラに固定してケーブルつないで...とやっていた手間がなくなるところがいい。惚れました。

旅行のお供に最高なドローンでしょう

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Photo: 武者良太

飛ばしてみて、そうだコイツはDJI Miniの系譜だったと思い出します。各プロペラ・モーターの距離が短いコンパクトなドローンって、小回りは効くけど強い風にはどうしても弱いんです。これは物理現象によるものだから、この世界の物理エンジンが変わらないかぎりどうしようもない。

というコンパクトドローンであることを認識していれば大丈夫です。万が一、風に巻き込まれて墜落したとしても被害が大きくならないよう、人のいる場所では、民家や公道が近くにある場所では飛ばさないと認識してさえいれば。

そう考えると、このサイズでこの軽さ、そして高いカメラ性能を持つDJI Mini 3 Proならではのメリットが生きます。海外旅行や、登山にだって連れていける空飛ぶカメラマンになってくれますから。

6月20日からはじまる、ドローンの機体登録制度にも対応予定となっているのも推したいところですね。

お値段は本体のみ9万2400円、旧プロポ(DJI RC-N1)付属セットが10万6700円、新プロポ(DJI RC)付属セットが11万9900円です。またDJI Mini 3 Pro Fly MoreキットPlus2万9480円で、インテリジェントフライトバッテリー Plus×2、2WAY充電ハブ×1、プロペラ(1組)×2、ショルダーバッグ×1が同梱されています。おすすめは新プロポ(DJI RC)付属セットとDJI Mini 3 Pro Fly MoreキットPlusの組み合わせかな。

Source: DJI

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