「テレビの概念、変えるぜ!」な意思を、ひしひしと感じました。
LGが、自社が手掛けるテレビ製品の2022年ラインナップを発表しました。LGのテレビといえば高発色な有機ELパネルが印象的ですが、今年はデザイン的にもすんごい攻めたモデルを提案してきましたよ。
北欧メーカーとコラボ。テレビをインテリアに

2022年ラインナップのひとつが、こちらの「ART90」シリーズ。TOP画像のgifアニメ(倍速にしてます)でネタバレしちゃってますが…。

このテレビ、下の白いカバーが動きます。等速でもどうぞ。

カバーを上げることで画面を半分以上隠すことができ、画面の一部をライン状に表示(ラインビュー)することで今までのテレビにはない使い方が可能。サブディスプレイみたいな感じですねー。テレビほどの大画面をこんな風に使うとは、面白い。

L字型のフレームの上部に65インチの有機ELテレビが収まっていて、中央から下部にかけてカバーがスライドします。少し上に傾斜してるのも特徴。

カバーを含むハードウェアデザインは、デンマークを代表するファブリックメーカー「クヴァドラ」との共同開発。布とフレームのコントラストはいかにも北欧的オシャレ感。

フレームの中にテレビが収まる形なので、上部のベゼルはこんな見え方になります。壁にテレビが埋まっているようにも見えますね。

スタンド部分は寄棟屋根のような立体構造。

カバーの背面部分。スピーカーのような穴が見えるものの、スピーカーはテレビ側に搭載されています。80W(フルレンジ2基20W、ツィーター2基20W、ウーファー2基40W)の高出力スピーカーが搭載されていて、65インチの大画面に負けない迫力。

ラインビュー時は、時計や壁紙、音楽の再生情報の表示が可能。

こんな風に時刻を表示したり、テレビで流している音楽の情報を流すことも。テレビって使ってない時は真っ黒な画面で佇んじゃうけど、これなら白いカバー+ラインビューで全く違う存在感になりそうですね。空間が明るくなるし動きも出る。
本体のスペックは、カテゴリーはLG OLED evo、Brightness Booster、α9 GEN5 AI Processor 4K、リフレッシュレート120Hz、ピクセル自動制御、7.1.2chバーチャルサウンドなどなど。2022年モデルとして登場した最上位モデル「G2」シリーズのひとつ下位「C2」シリーズとほぼ同格です。
今までと違うテレビ空間を演出するために

予想実売価格は99万円前後、2022年6月中旬発売予定。コンセプトとデザインには惹かれますけど、この価格は選ばれし者クラスですねぇ…。あるいは会社の待合室やイベントホールのような、テレビ置きたいけど普通のテレビだと雰囲気を損ねちゃう場所なんかにハマるかも。テレビ隠したい派ってどれくらいいるんでしょ?
Photo: ヤマダユウス型
Source: LG