体の中でちっちゃな蜘蛛がウゴウゴ… 世界最小のRCナノロボ

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
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  • そうこ
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体の中でちっちゃな蜘蛛がウゴウゴ… 世界最小のRCナノロボ
Image: Northwestern University

『ミクロの決死圏』まであと1歩。

アメリカはイリノイ州にあるノースウェスタン大学が、小さなちいさなロボットを開発しました。どれくらい小さいかというと、ノミよりちいさく、1セント硬貨(厚さ約1.52)の縁を歩けちゃうくらい。ナノロボットは以前から研究開発が行なわれていましたが、このロボットは遠隔操作できるのがミソ。世界最小のRCロボットの誕生です。

通常のロボットとはまったく異なるアプローチで駆動

主な目的・目標は体内に入り込み、特定の臓器に薬を届けること。この手のロボの移動手段は主に水泳、つまり体液の流れに沿って進むことが想定されています。しかし、今回、ノースウェスタン大学研究チームがScience Roboticsに発表した論文は、遠隔操作し、外から動きをコントロールできるというロボット。なので、脚がついています。というか、形状は完全に虫です。蜘蛛です。

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RCナノロボは、直径0.5ミリ。歩くスピードはゆっくりで、1秒に0.25ミリほど。小さくて軽くてゆっくりだからこそ、ぴょんっと飛びついた相手に気づかれません。

この小さな小さな体に、どうやってバッテリーやら電子パーツを乗せたのでしょう…? 答え、乗せてない! 通常のロボットとはアプローチがまったく異なり、ボディが形状記憶合金で作られています。ここに、製造過程でガラスコーティングを施しボディ形状を曲げ、熱を加えると元の形状に戻るという仕掛けになっています。ナノロボでは、特定箇所に超精密なビームをあて、熱で元の形状に、また別の箇所は冷めて曲がった形に、それを繰り返し、モゾモゾウゴウゴピコピコと進んでいきます。

Video: NorthwesternU/YouTube

蜘蛛ナノロボは1つでのデザインであり、同じ仕組みで尺取り虫タイプもあります。侵入場所やミッションによって、形状は変えられるということ。伸ばす曲げるの単純動作ですが、だからこそ見ているとなんか皮膚がモゾモゾ痒くなるような…。

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Source: Northwestern University