インフラ設備のメンテ時短に。遠隔で緩みが分かるスマートなネジ

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  • author 岡本玄介
インフラ設備のメンテ時短に。遠隔で緩みが分かるスマートなネジ
Image: Fraunhofer

ネジのIoT化でメンテが効率的に。

ドイツのFraunhofer(フラウンホーファー)研究機構が、いつでも遠隔モニタリングができ、緩み具合をチェックできるネジ「スマート・スクリュー・コネクション」を開発しました。

ネジは長年に渡る振動温度変化などが原因で緩んできますが、橋脚や風力発電用の風車など、人が直接調べるには危険な場所で使っていれば、手元のタブレット端末からチェックができて安全。ネジの場所まで行かずに済むので、人件費時間も節約が可能になります。

Video: Fraunhofer/YouTube

自家発電し電気抵抗値を無線通信

「スマート・スクリュー・コネクション」の仕組みは、ワッシャーにピエゾ抵抗素子で出来た極薄フィルターの「DiaForce」を圧力センサーとして組み込み、3カ所の電気抵抗の変化を記録するというもの。データは同社の低電力広域通信を使い、クラウドに保存され数値が可視化されることになります。その際は、暗号化キーの使用でハッキングに強いのも利点。第三者がその情報を入手し、イタズラやテロ攻撃の標的になることを防ぎます。

また太陽光パネル、搭載用バッテリー、熱電発電といったパーツと組み合わせられるので、電池切れで通信できなくなる心配もありません。放ったらかしで良いので、ネジ自体もメンテフリーです。

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Image: Fraunhofer

インフラの老朽化は深刻だから

日本の話をすると、近年は高度成長期に作った設備が徐々に老朽化しつつある……という話を聞きます。なのに少子化や不景気などで後継者が減り、インフラ設備のメンテが難しくなりつつあるとも。ネジが腐食したりコンクリートが朽ちたり、老朽化はいろいろありますが、とりあえず緩みが分かるだけでも、少ないリソースでも効率的な点検や修繕がやりやすくなるかと思います。

ぜひともこうした技術を進めて、今後活きてくると嬉しいですね。

Source: YouTube via Fraunhofer (1, 2) via NEW ATLAS, HACKADAY

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