初めてのキスはVRでした。
あっちの世界(VR)がリアルになればなるほど、ヴィジュアルや音だけでなく触れたときの感覚が欲しくなります。どんな触覚が欲しいかというと……甘酸っぱいキス、かな。
カーネギーメロン大学の研究チームが市販のヘッドセット(使用されているのはたぶんMeta Quest 2)を改造し、ハプティクス技術を活用して唇の触感を再現したのがこちら。ヘッドセットの下に超音波振動子が並んでおり、これで唇だけでなく、口を開ければ歯や舌にも刺激を与えることができます。振動の強弱やパターンを変えることでさまざまな動きを再現でき、デモ動画では、蛇口から水を飲む、タバコを吸う、歯を磨くなどを再現。また、唇を撫でるような振動で、ランニングで風をきる感覚、雨が顔に当たる感覚も再現しています。

これでいくと、きっとあっちの世界でキスすることもできると思うのですが、デモ動画で登場したのは巨大な蜘蛛。蜘蛛の巣が顔に当たる不快感や、小さな蜘蛛が口に飛びつく恐怖、さらに超巨大蜘蛛が頭上から涎を垂らしてくるというホラーなシーンを再現しています。
……ゲームに活用するのはわかるけど、ぜっっっっっったいキス再現が最初に頭にくる人が多いでしょ?!
Source: FIG Lab