こういうのでいいんだよ、こういうので。という合唱が聞こえてきそう。
2022年7月、僕らの手元にXperiaシリーズのミドルグレード「Xperia 10 IV」がやってきます。Android勢のなかで大人気モデルとなったXperia 10 IIIの後継機です。さて、どのような特徴を携えているのでしょうか。
まず基本的なスペックからどうぞ。
SoC:Snapdragon 695 5G
RAM:6GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:6インチ/アスペクト比21:9
メインカメラ:超広角16mm/光学式手ぶれ補正機能付き広角27mm/望遠54mm
フロントカメラ:800万画素
イヤホンジャック:あり
バッテリー:5,000mAh
防水・防塵:IP65/68
質量:161g
ズバ抜けて凄いというポイントはありません。しかしよくよく見ると、おいしいポイントが揃っているのがわかりますね。
ゲームがはかどるイヤホンジャックがありがたい

「600番代のSnapdragonだなんて」と思う方は悔い改めましょう。今どきの600番代は3D描写のリズムゲームやTPSゲームも軽々と遊べるくらいのパフォーマンスを発揮できるのです。アスペクト比21:9のディスプレイは、横持ち時に指で画面が隠れにくいのもいい感じ。
そんなゲームを楽しむ上で欠かせない、有線イヤホン端子も備えています。低遅延なBluetoothが浸透しつつあるといっても、JUSTなタイミングでポチッとするにはノー遅延な有線イヤホンこそ勝利。これは物理の神が決めたルールといっても過言ではありません。
もちろん音楽を、よりよいイヤホンで楽しみたい方もチェックするべきポイントです。「有線イヤホンだなんて」といわず、近年の能率(出力音圧)高めな数千円の有線イヤホン使って見てくださいよ。飛ぶよ?
ナイトモードもあるカメラ構成に抜かりなし

16mm/27mm/54mmのレンズ構成はスマホカメラのスタンダードとなってきました。もっとも多用する27mmには光学式手ぶれ補正も備わり、AIによるシーン/被写体認識もあって、暗めの室内や夜景撮影も得意そう。また動画撮影時には電子手ぶれ補正もいっしょに機能します。
頼もしいと思えたのは超解像ズーム(デジタルズーム)もいっしょ。54mmの先の先までズームしても、意外にもニュアンスが残ってる。写真の中にひじきが舞っているような、従来のデジタルズームとくらべてノイズが少なく秀でているんですよ。
大容量バッテリーなのに大きくないし重くない

5,000mAhという大容量バッテリーを搭載しながら、6インチ・161gというサイズ・質量が効いています。エントリー機やミドルクラスのスマートフォンは、3年4年使い続ける方が多いという市場傾向がありますが、これだけの容量があればバッテリーが劣化してきてもあまり気にならないから、ストレスを感じにくいんですよね。
それでいて軽い。手に持つと本体が小さいことからくる高密度感の充実した重みは感じるのですが、ポケットに入れたときにしっくりとくる軽さなんです。これはボディサイズが小さいというのが効いていますね。参考までに他の5,000mAh級バッテリー搭載機は、6.5インチや6.8インチ級の大きさで、180g前後の重さをもつものが大半です。
エンタメによし、SNSによし。日常的に使いまくれる機能を備えてかつ低ストレスな仕様。Xperia 10 IVは、道具としてかなり優れたスマートフォンではないでしょうか。
Source: ソニー