ニュージャージー州の山火事が拡大。過去15年間で最大になるかも

  • author Molly Taft - Earther Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
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ニュージャージー州の山火事が拡大。過去15年間で最大になるかも
Image: PTZ Pictures / Shutterstock

いろんな気象災害から逃れられる安全な場所がなくなっていきますね…。

米ニュージャージー州で発生中の森林火災は、22日までに1万3500エーカー(55平方キロに達し、過去15年で最大になろうかというペースだと報道されています。

山火事があっという間に拡大

日曜日にWharton State Townshipで発生したMullica River Fireは、乾燥した空気と強風の悪条件が重なったため、急速に燃え広がりました。あまりの強風に、ヘリコプターによる消火活動が困難な状況だったそうです。

Mount Hollyにある国立気象局のJonathan O’Brien氏は、「日曜日は北西からの突風のせいで火災が急速に拡大しやすくなりました」と地元メディアにコメントしています。

風が弱まったこともあって、火災は22日までに95%鎮火しました。閉鎖されていた道路は開通しましたが、付近の観光地はまだ閉鎖されたままのようです。火災の煙は60km以上離れたアトランティック・シティや、観光地として人気のあるロング・ビーチ・アイランドまで届いているとのこと。Paradise Lakeのキャンプ場では日曜日に50人が避難しましたが、いまのところ火災による死者や負傷者は出ていません

地元住民のSpike Wellsさんは、Asbury Park Pressの取材に「毎年起こる山火事をこれまでいくつも見てきましたが、こんなにひどいのは初めてです。最悪ですよ」と話しています。

ウォートン州立森林公園は、パイン・バレンズと呼ばれる地域にある州最大の森林で、砂地に松林が広がる生態学的に特殊な地域なのだそう。パイン・バレンズのように人里離れた森林地帯では、決して山火事が珍しいわけではありません。カリフォルニアで発生するような大規模ではないものの、毎年平均1500件の火災によって、28平方キロの森林が焼失しています。

火災の原因について、当局は月曜日の記者会見で自然発生を除外したと述べています。なお、延焼面積は61平方キロに達する可能性があるとしており、69平方キロを焼いて2000人以上の避難者を出した2007年以来の大規模な火災になりました。また、2019年にも1カ月以上にわたる火災で、47平方キロが焼失しています。どちらも同じパイン・バレンズで発生したものです。

気候変動で山火事が増加の恐れ

米国干ばつモニターで確認すると、4月に大雨が降ったこともあって、ニュージャージー州のほぼ全域は干ばつ状態にありません。しかし、気候変動が深刻化すれば、山火事も増える可能性があります。非営利団体であるFirst Street Foundationが気候モデルで今後30年間における山火事の影響を分析したところ、リスクが高くなった不動産は200万物件以上にのぼったそうです。

フィル・マーフィー州知事は、ニュース番組でこんなコメントを残しました。

火災はあっという間に燃え広がりました。私たちがいる世界は気候変動によってどんどんひどくなっています。悲しいことですが。

ひどくなるのを防ぐためには、気候変動よりも速いペースで対策を進めなければいけません。みんなで気候変動に起因する気象災害の順番を待つなんてナンセンスです。