レインジャケット着た時って、無敵感がある。
憂うつになりがちな雨の季節ですが、家にこもってばかりもいられません。通勤や大切な用事、子どものサッカー応援などなど…そんなときオシャレで着心地の良いレインウェア、雨具があれば、天気に左右されずにお出かけを楽しめますよね!というわけで、今回はレビューサイトWirecutterが厳選したおすすめのレインジャケットをご紹介します。
Wirecutter編集部では2カ月半にわたって134種類のレインジャケットを大調査。さまざまな体型やサイズのモニターが実際に着用し、ドライで快適なおすすめのレインジャケット6選を決定しました!
レディース向けレインジャケットの定番:L.L.Bean H2Off メッシュ裏地付きレインジャケット


定番中の定番。豊富なサイズ展開で丈は3パターン。耐久性に優れ、季節を問わず大活躍。寒い季節にはプリマロフトの裏地付きバージョンも。
おススメしたい人:
流行に左右されない万能レインジャケットを探している人。
好きな理由:
L.L.Bean H2Offメッシュ裏地付きレインジャケットのシンプルなデザインは、都会への通勤はもちろん、サッカー場での応援にもピッタリ。春から秋まで3シーズン着まわせます。13種の幅広いサイズ展開で、丈は選べる3パターン。冬は保温性の高い中綿入りバージョンもご用意。レディース用レインジャケットの中でもディテールへのこだわりはピカイチで、モニターさんからは「とにかく文句なしの、“使える”やつです」と絶賛の声があがっています。繊細なスタイルとシンプルなディテールで、どんな場面にも活躍します。

他商品を圧倒するサイズ展開も魅力の1つで、丈はショート・ミディアム・ロングの3種類からチョイス可能。足首まであるロングは「ちょっとゴツすぎる」という声があり、確かに足を完全に覆ってしまうので通気性が悪く、足首までジッパーを下ろすのは大変かも。というわけで、今回のテストではショート丈が人気でした。






長さや丈だけでなく、やせ型や大柄な方向けにそれぞれプチサイズとプラスサイズも用意されています。ショート丈にはプチサイズ、ミディアムとロングにはプチサイズおよびプラスサイズがあり、冬用に裏地付きバージョンも用意されています。体のラインが気になる方や着ぶくれが心配な方は、ワンサイズ上がおすすめです。
H2Offの撥水機能は優秀で、雨水が転がるように落ちていく感じ。あっという間に水が弾かれていくスピーディさが印象的です。生地は厚手で滑らか。縫い目は完全にテープ留めされ防水効果も十分ですし、裏地の上半分はメッシュなので通気性もOK。フードはベルクロストラップで調節でき、高めのお団子ヘアを除くほとんどのヘアスタイルに対応。上下のどちらからでも開閉可能な2ウェイのファスナーも人気で、ロング丈コートでも通気性を確保できるほか、座りやすいと評判上々です。ファスナーの色がコートの色とマッチしている点も好評。袖口はボタン留めできるので、雨水が入りにくく、フィット感もアップしています。
私自身、水玉模様のL.L.Bean H2Offを購入し2年間愛用していますが、街歩きのテッパンであることは保証しましょう。フードもしっかりしていて、太いカーリーヘアをポニーテールにしても大丈夫でした。ポケットも大きめで、懐中電灯や水筒も入れられます。大雨の日でも心配ありませんし、裏地なしバージョンでも十分温かく、庭で作業していると汗ばむほど。何度か洗濯しましたが、今も新品同様です。これを着てアウトドアスポーツに挑戦したことはありませんが、ガーデニングや鶏の世話、重めの買物、子どもの乗馬レッスンなど、田舎暮らしの多くの場面で愛用しています。

気になる点:
ショート丈にプラスサイズがないのが、ちょっと残念。L.L.Beanに問い合わせたところ、以前はあったのですが購入数が少なかったため、販売終了したとのこと。ただし今後復活も検討中だそう。
今回のテストでは、ショート丈とミディアム丈で若干サイズ感が違うという意見もありました。いずれにしても、普段のサイズよりもちょっと大きめが着やすいようです。ポケットはフタがついていないので、落し物に注意。貴重品はファスナー付きの胸ポケット(小さめ)に入れるほうが良さそうです。
サイズ:
ショート丈・ロング丈…XS~XL、プチXS~XL、プラス1X~3X。
ミドル丈…XS~XL、プチXS~XL
カラー:
ショート丈…グレー、ブラック、レッド、ネイビー、カーキ
ミドル丈・ロング丈…ブラック、ネイビー、カーキ
その他:裏地付きバージョンあり
素材:ポリエステル
返品・保証:1年間は返品可能、それ以降は不具合があった場合のみ保証
通勤用メンズレインジャケット:Helly Hansen モスレインジャケット


最高のスタイルで価値ある逸品。防水性、スタイル、価格を兼ね備えた、しっかりとした作りのミドル丈コートです。
おススメしたい人:
雨のバス停で背中を濡らしたくないビジネスマン、高級志向ではないけれどスタイリッシュなレインジャケットが欲しいという方。
好きなところ:
Helly Hansenモスレインジャケットはスタイルと低価格を兼ね備えた、最高の膝上丈コートです。他のおすすめ商品と比べてサイズ展開は少なめですが、おしゃれ系レインジャケットの中では十分なバリエーションが揃っていますし、通気性にも富んでいます。
お尻や太ももを守りつつ、足さばきも確保したい方に最適のミドル丈。今回テストに参加したモニターには身長175cmの方もいれば、193cmの方もいましたが、皆さん「ちょうどいい丈感」と大満足のようす。いずれのサイズも比較的ゆったり目のデザインで、腕もゆったりしていて、重ね着しても快適。ちなみに、腰までのショート丈もあります。



Helly Hansenは高級ブランドではありませんが、アウトドアっぽさをそぎ落としたベーシックなデザインは、都会的で通勤に最適。ファスナーも深めのフードも使い心地抜群で、撥水性能も特に問題ありません。珍しいポリウレタン生地は「ラバーっぽい」テクスチャで好評です。綿やポリエステル、ナイロン製と比べると通気性はやや落ちますが、かさばらないのはメリット。背中部分に通気用のフラップがありますが、開けても通気性が大幅にアップするわけではありませんでした。Helly Hansenのカスタマーサービスによると、暑い時期よりも寒い季節向きのコートとのこと。
私の夫(ワシントン州在住)は数年前からHelly Hansenを愛用しており、雨のひどい日にはこのコートを手にとって出かけます。他のおすすめ製品よりも厚手で丈も長いので、大雨でも防御力が高いようです。2年たっても大きな破れや傷は見られません。縫製もしっかりしていますし、防水性も申し分ないそうです。

気になる点:
乾燥機は使用不可で、保証が無効になってしまうとのこと。ただ、今回のテストでタンブラー乾燥にかけても、破れたり劣化することはありませんでした。 ポケットの配置やデザインはイマイチ人気がなく、たて開きのポケットが不評。ただそのほうが防水面では効果的という意見もありました。開口部がきつすぎて手が入らないという声も。
サイズ:S〜XXL(腰丈)
カラー:ブラック、イエロー
素材:ポリウレタン
お手頃価格のレディースレインジャケット:Columbia Arcadiaレディースカジュアルジャケット

スポーティで実用的。安価でありながら、高価なコートに負けない「防雨」コート。超シンプルデザインで、便利機能はありません。
おススメしたい人:
春・夏・秋の3シーズンで着まわせる、お手頃価格のレインジャケットをお探しの方。
好きなところ:
余計な飾りのないColumbia Arcadiaレディースカジュアルジャケットはコスパ最高ランクのレインジャケットです。他のスポーティなコートと比べてサイズが豊富なほか、安価でも雨に強いのが特徴。シンプルデザインながらキュートな印象で、スリムなフォルムがオシャレな感じ。ぴったりサイズがない場合は大きめを購入した方が無難です。

カラーは6種類と豊富で、モニターからも人気。「ピーチクラウド(繊細なオレンジピンク)」や「ニュームーン(ブルー)」など、個性をアピールできるカラーも。生地は薄めで滑らかさに欠けますが、涼しく快適だとモニターからは比較的高評価でした。メッシュ素材の裏地は通気性が良いので、気温が高い時期にも最適です。
今回テストした中で最もお手頃な価格帯で実用的ですが、頑丈さや保温性はそれほど高くありません。多少、中に着込んでもOKなサイズ感なので、3シーズン着回せるはず。フードも使いやすく、どんなヘアスタイルでもしっかりガードしてくれます。


袖口はマジックテープ式で、スナップ式よりも長持ちするのでおすすめ。ファスナー付きのポケットは、鍵やスマホ、財布、ペットボトル、小さめの傘など、なんでも入れられます。3回洗濯しても撥水性は衰えず、摩耗することもありませんでした。
気になる点:
高価なレインジャケットのような「あれば嬉しい」機能はあまりありません。ファスナーがやや安っぽく、前立て部分がないので水がしみこむ恐れも。すべての縫い目がテープ留めされているわけでもありません。今回のテストでは水の侵入はありませんでしたが、大雨の日にはちょっと心もとないかもしれませんし、保温性はあまりないので寒い時期には不向きです。
サイズ:XS〜XL、プラス1X〜3X
カラー:グリーン、ブラック、ネイビー、ホワイト、ライトブルー/グレー、ピンク
素材:ナイロン、ポリエステル
実用的なメンズ用レインジャケット:Columbia メンズ Watertight IIジャケット


スポーティでお手頃価格。3倍の価格のコートに負けない撥水効果と、幅広いサイズ・カラーバリエが自慢のヒップ丈ジャケット。
おススメしたい人: サイズバリエと価格を重視する方。スポーティなルックスが嫌じゃない人。
好きなところ: 防水性が高く、合理的でシンプルなデザインを持つヒップ丈ジャケット。サイズやカラーのバリエーションが豊富で、価格も最安ランク。
Columbia メンズ Watertight IIジャケットはレギュラーから6Xという幅広いサイとカラーバリエが特徴。日々の通勤からアクティブな週末まで、どんなシーンでも活躍します。スリムなシルエットながら余裕のある着心地で人気。ショート丈でコンパクトなので、お天気の変わりやすい季節にも車や通勤カバンに入れて持ち歩けて便利です。今回チェックしたコートの中でも最安価格帯。




縫い目には水漏れ防止テープが施され、フードもしっかり顔濡れを防いでくれるサイズ。ポケットも十分な大きさで、スマホや財布を出し入れしやすい感じ。メンズとしては細目のフォルムですが、柔らかく流動性のあるナイロン製なので、合皮のコートにありがちな窮屈感はありません。軽いファブリックとメッシュの裏地で通気性が良く、熱がこもる心配はなし。

私の夫は芝刈りなどのアウトドア活動でColumbiaのWatertight IIをよく着ています。ポケットはゆったりしていて手を入れやすい角度になっていますし、フードも目にかからないちょうどいい深さで、重すぎず暑すぎず、毎日気軽に着られるお気に入りのジャケットなんだとか。

気になる点:
ポケットがメッシュ素材なので、「鍵や小物が絡まるのでは?」という不安や、内ポケットがないことを不満に思うモニターもいました。他にも、フードが深すぎるという指摘や、ファスナーが小さめで掴みにくく、生地に引っかかってしまうことがあるという声も。
サイズ:S~XXL、プラス1X~6X、トールL~4X
カラー:19色以上
素材:ナイロン
アウトドア向けレインジャケット【男女用】:パタゴニア トレントシェル 3L


ハイキング・アウトドア用(メンズ)。深いフードと長めのロング袖は、アウトドアの冒険に最適。ゆったりしたデザインで重ね着も楽々です。

ハイキング・アウトドア用(ウィメンズ)。メンズ用同様、抜群の通気性が特徴。
おススメしたい人:
ハイキングやスキーなど、アウトドアアクティビティ専用のレインジャケットが欲しい方。
好きなところ:
無駄のないシンプルなデザインが、アウトドア派にぴったり。大きめのフードが頭をすっぽり覆い、かたいツバが鼻先や顎を雨粒から守ってくれるので、今回ご紹介する9商品の中でも「絶対に濡れたくない」ときに一番おすすめです。
以前は2.5層のジャケットでしたが、リニューアルして内側にしっかりした裏地がついて3層構造になり、通気性を維持したまま耐久性もアップしました。その分、ちょっと重くて価格も高いですが、アウトドアのアクティビティを妨げるほどの重量ではありません。
防水・通気性に優れており、水ははじくけれど湿気は外に逃がしてくれます。このタイプの生地は“Gore-Tex”が独占していましたが、近年は選択肢が増え、本製品もパタゴニアの自社製素材(H2No防水/透湿性素材)で作られています。

着用中に汗ばんできたら、前だけでなくわきの下部分にもファスナーがあるので、適度に空気を入れ替えてください。 防水性の高さが自慢のレインジャケットなので、ポケットもメッシュではなくしっかりした裏地付き。ダブルのストームフラップ付きで、マジックテープなしでもファスナーがぴったり閉まります。袖口にはゴムがなく、水が手首にかかることなくコートを滑り落ちるのも特徴。
フィット感はゆるめで重ね着もOK。豊富なカラーで、曇りの日でもトレイルで目立つこと間違いなしです。ちなみに、パタゴニアの保証は業界屈指といわれています。 Wirecutter編集部にもトレントシェルを数カ月間愛用しているスタッフ(男女1名ずつ)がいますが、今のところファスナーもスムーズで、破れたりもしていないそう。どんな嵐の中でも、コートの中はすっきりドライだそうです。

気になる点:
リュックサックを背負うと、肩ひもがコートの前ポケットを覆ってしまうので、これはちょっとマイナスポイントです。
サイズ:レディース…XXS-XXL
メンズ…XS-XXL
カラー:数十色
素材:ナイロン(再生利用)、メンブレン(ポリカーボネート)、トリコットバッカー、耐久性のある撥水加工
返品・保証:「パタゴニアでは返品の期限は設けていません。タグ付き新品の製品は、なるべく早めのご返送をお願いしています」とのこと。
超スタイリッシュなレインジャケット:Hunter メンズ オリジナル ウォータープルーフ コットンハンティングコート


Hunter メンズ オリジナル ウォータープルーフ コットンハンティングコート
モダンでブリティッシュ
柔らかい生地とシャープなディテールで他と一線を画すコットンコート。
おススメしたい人:
イギリスを代表するブランドの高級感あふれるファブリックとスタイリッシュなディテールを楽しみたい方。
好きなところ:
Hunter メンズ オリジナル ウォータープルーフ コットンハンティングコートは、クラシックかつ洗練されたデザインが素敵。ハンサムなルックスと、しっかり雨から守ってくれる機能性を両立しています。ポケットが多くカラーもおしゃれで、ハッピーな気分に。滑らかなコットン製で、レインジャケットにありがちな光沢のあるシワシワの合成素材とは一味違います。保温性が高いので、暑い季節よりも肌寒い時期に活躍しそう。サイズは多くないものの、スタイル重視のブランドとしては十分でしょう。




Hunterはイギリスを代表するブランド。快適な機能性とスタイリッシュなデザインを両立できるのは、同国ならでは。通気性やフィット感も文句なしで、重ね着もOK。
その名の通り、耐久撥水加工(DWR)を施したコットンを原料にしており、ナイロンやポリウレタンに負けない撥水性を提供。ただ、数回洗濯すると糸が出ることがあり、やや毛羽だった印象になります。他のコートのように、水滴が瞬時に流れ落ちることはありませんが、コート内の湿気が気になることもありません。


水の侵入を防止するため、縫い目はテープ留め加工されています。フードも深めで使いやすく、ファスナーが布地を噛む心配もなし。コットンならではの高級感があり、合成繊維のような光沢はありません。ほかのコートと比べてやや重量がありますが、それでも十分軽く、動き回っても快適です。裏地はメッシュ素材で通気性も悪くありませんが、どちらかというと寒い季節に適しています。2021年冬現在、カラーはブラックのみですが、他製品と比べてポケットの数は多め(サイズもゆったり)です。左右に大きめのダブルポケットがある他、ファスナーの裏に内ポケットも。


気になる点:
様々なサイズ(XXLを含む)を試してみましたが、腕がタイト気味で動きにくいという意見も。スタイリッシュですが、万人向けのデザインではないかもしれません。
サイズ:XS-XXL
カラー:ブラック
素材:コットン製(表地)ポリエステル・ナイロン(裏地)
長く愛用するためのお手入れ方法
よほど泥だらけになったり、大汗をかいたりしない限り、頻繁に洗濯する必要はありません。洗う時はラベルに記載されているお手入れ方法をしっかりチェックしましょう。
徐々に撥水性が低下してきたら、乾燥機に入れる、撥水スプレーを使用する、アイロンをかける、などとケアするとDWR(耐久撥水)コーティングが復活するかもしれません。不安な場合は、メーカーのカスタマーサービスに確認してください。
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