さよなら、Internet Explorer

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  • author Phillip Tracy - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
さよなら、Internet Explorer
Image: monticello / Shutterstock

巨星、墜つ。

IE嫌いでネスケのファンだったけど、いまはEdgeを使ってるよ。

IEが正式に引退

Microsoftが正式にIE(Internet Explorer)の引退を発表しましたね。かつては主流だったブラウザが駆け抜けた26年。最後はかなり歩みがゆっくりだったけど。2022年6月15日という日をどうか忘れないであげてください。最後までIEを使い続けたユーザーは、自動でEdgeに移行されるそうです。IEのサポートも正式に終了し、ユーザーはEdgeを使うよう促されます。最終的には、Windows Updateによってすべてのパソコンから削除されます。あの見慣れた青い「e」ともついにお別れです。

ほとんどのユーザーは、過去に思いをはせない限り、わたしたちのデジタルライフが永遠に変わってしまった重大さに気がつくことはないでしょう。アドオンの一部として1995年に登場したIEは、Windows95に標準装備されるとあっという間に知名度が上昇。ブラウザ戦争でNetscapeを追い抜き、2003年のピーク時には約95%までシェアを伸ばしました。

めったに更新されなくなり、標準的な機能も欠くようになった時代遅れのIEは、Mozillaに遅れをとり、シンプルで速いGoogle Chromeが市場に参入すると、急速にシェアを失っていきました。それでも2009年にはまだ65%のシェアを誇っていたんです。それが現在は1%を切り、Chromeをダウンロードするための最高のブラウザと揶揄される存在になってしまいました。Microsoftは2015年、Windows 10にEdgeを統合。この緩やかな撤退から、IE引退のカウントダウンは続いていたんですよね。

さて、Project Spartanの名で始まったEdgeも、なかなかChromeからシェアを奪うことはできず、順風満帆とはいきませんでしたが、思えばMicrosoftがIEの後継者を手に入れたのは、ベースをChromiumに置き換えたときですよね。きっとIEも目を細めてEdgeをみつめているはずです。訳者もそのときにChromeからEdgeに乗り換えました。

IEにしがみつく日本の組織

主流じゃなくなってしまってから何年もたつというのに、重要な情報へのアクセスをIEに依存する組織がまだあるんですよね。どこにって、日本に。日経アジアによると、IEでしか動作しないウェブサイトを運営している日本の政府機関や金融機関、製造・物流企業が、最新のブラウザへの移行を切望しているそうです。IT企業のキーマンズネットが3月に実施したアンケート結果によると、日本各地の組織で働いている人の49%が、業務でIEを使っていると回答したのだとか。ちょっと衝撃的すぎやしませんか。ドラマだと「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか」って怒られるレベル。

とはいえ、ありがとう、IE

EdgeはIEから大幅にアップグレードしました。それでも、IEがインターネットに残した功績や、90年代から2000年代初めにIEを使った人々に残した影響は消せません。ソーシャルメディアは、IE引退への嘆きと称賛であふれています。いくつかツイートを…。

初めて使ったブラウザはIEだった。力いっぱいのハグを。

さよなら、Internet Explorer(1995年~2022年)

今日、正式にIEが引退した。もしもあなたがIEを使っているなら、このニュースを知るのは来週だろうね。

Internet Exlorerよ、どうか安らかに。

IEはEdgeの一部になって生き続ける(いまのところ)

正式に幕を閉じたIEを動かしていたTrident MSHTMLエンジンは、ユーザーや組織がレガシーサイトにアクセスできるように、Edgeの中で「IEモード」として存在し続けるそうです。IEモードでサイトを読み込むと、ナビゲーションバーにあのロゴマークが表示されるのだとか。ノスタルジーですね…。Microsoftは、最短でも2029年まではEdgeのIEモードをサポートするそうですよ。

さて、インターネット史上もっとも偉大な遺産のひとつにお別れを告げるときがきました。RIP、 IE。ネットを発展させてくれてありがとう。

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