熱波でアメリカ南西部が危険な暑さに

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  • author Lauren Leffer - Earther Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
熱波でアメリカ南西部が危険な暑さに
Photo: Shutterstock.com

いま熱波がホットなテキサスは、外に出るとマジで身に危険を感じるレベルの暑さです…。

このところひたすら暑いアメリカ南西部。カリフォルニア州の一部やネバダ州、ユタ州、テキサス州では、華氏100度(摂氏37.8度)を軽く超える地域が続出しています。先週末もとんでもない暑さでした。今年最初の熱波になった地域もあったようですが、テキサスはもうずっと熱波みたいな感じです。

各地で「Excessive heat warning」という聞き慣れない警報が発令

上に挙げた州では、毎日のように米国立気象局によるExcessive heat warnings(超高温警報/過熱警報)が発令されています。Excessive heatは、気温と湿度から割り出されるHeat index(熱指数)が2時間以上連続で華氏105度(摂氏40.56度)を超える場合を指します。このような暑すぎる気候が、南西部で続くメガ干ばつ一層激化させていると考えられています。この熱波は、米西部から南東部を波のように行ったり来たりしている感じです。

危険な暑さ

The New York Timesは3000万人が異常な暑さの影響を受けると伝えていましたが、こんなに暑いと熱射病や熱中症などにかかる恐れがあるだけでなく、基礎疾患を持っている人には症状悪化のリスクが生じます。

子どもや高齢者、身体障がい者、空調の効いた環境で過ごせない人たちは、熱波によって命が脅かされます。太平洋岸北西部を襲った昨年の熱波は、100人以上の命を奪いました。

気象局によると、その年はじめての熱波ではまだ極端な暑さに慣れていないため、より深刻な影響を受ける可能性があるそうです。リスクを最小限に抑えるために、気象局は、

1)軽くてゆったりした服を着る。
2)外での活動を避ける。
3)エアコンの効いた場所で過ごす。
4)いつもよりたくさん水を飲むこと

などを呼びかけています。

交通機関や電力網などのインフラが暑さの影響を受けることで凉をとれなくなった人が、リスクにさらされるケースもあります。先に挙げた昨年の熱波では、オレゴン州ポートランドで路面電車のケーブルが溶けてしまい、公共交通機関で移動できない人々が危険な暑さに見舞われました。テキサス州では、今年5月の熱波によって火力発電所が停止し、電力網が逼迫(ひっぱく)したため、州民に対して節電が呼びかけられました。

異常な暑さの原因は?

暑さの原因としては、ふたをされた状態になった高気圧が長時間同じ地域にとどまることで異常な高温になるヒートドーム現象がパッと思い浮かびますが、もっと大きな観点で捉えると、たぶん気候変動が関係しているんじゃないでしょうか。

熱波が必ずしもある場所に観測史上最高気温をもたらすわけじゃありませんが、いつもより早く記録的な暑さを引き起こしています。たとえば、ネバダ州リノは平均すると7月6日にはじめて華氏100度(摂氏37.8度)を超えるのですが、今年は約1カ月早まっています。

米環境保護庁(EPA)によると、アメリカでは1960年代と比較して熱波の頻度が3倍に、熱波が起こる期間(熱波シーズン)は50日長く一度の熱波が続く日数も1日伸びたそうです。おまけに、熱波は激甚化しているとのこと。いいことがなんにもないぞ…。

世界中そこかしこで、猛暑はより激しく、より当たり前に起こるようになってきています。4月にはインドで50度を記録しましたし、5月はスペインが記録的な暑さに襲われました。世界がひとつになって化石燃料の使用をやめない限り、気候はどんどんひどくなる一方です。

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