ラニーニャの秋、アゲイン。米の干ばつはさらに深刻化、ハリケーンは活発化へ

  • author Angely Mercado - Earther Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
ラニーニャの秋、アゲイン。米の干ばつはさらに深刻化、ハリケーンは活発化へ
Image: Ersler Dmitry / Shutterstock

なんだか甲子園の常連校みたい…。

どうやらアメリカは3年連続でラニーニャの秋を迎えそうです。これは珍しい。そして世界全体で見てもとても良くないニュース。

ラニーニャが3年連続の秋冬へ

CPC/IRI La Nina Prediction
Image: CPC/IRC
NOAAとコロンビア大学によるラニーニャ現象予想。青いバーがラニーニャ現象継続の可能性。横軸のSeasonは月の頭文字を並べたもの。例: 「MJJ」は「MayとJuneとJuly」を指す。このグラフでは、12月(NDJ)まで続く可能性が高い。

米海洋大気庁(NOAA)の予想によれば、ラニーニャは少なくとも年末まで続きそうな気配です。もしも冬まで続くと、3年連続でラニーニャがフルシーズン居座ってしまうことになります。アメリカでは気温が高くなり、ハリケーンはより激甚化しやすくなります。また、ラニーニャによって、今でもひどい干ばつのさらなる深刻化も予想されます。

NOAAの専門家は、2020年の春に発生したこのラニーニャは、1950年代の観測開始以来もっとも強いラニーニャのひとつに数えられるといいます。

干ばつと山火事が深刻化

ラニーニャの影響で、米本土の広い範囲が干ばつに見舞われており、数百万人がその影響を受けています。貯水湖の水位低下によって、カリフォルニアでは水力発電が影響を受けテキサスでは給水制限が実施されています。また、干ばつは米西部と南西部で森林火災のリスクも高めています。ニューメキシコで5月に発生した森林火災では、バイデン大統領が5つの郡に対して非常事態を宣言しました。テキサスなんて3月から林野火災に見舞われていましたよね。もう山火事が年中行事のようになってきました。

ハリケーンも活発化

ラニーニャはハリケーンに燃料を投下します。先月NOAAが発表した今年の大西洋ハリケーンシーズンの予想では、悪い予想どおりハリケーンの発生数が平年を軽く超えそうです。ここ7年、ずっと似たような予想が続いています。

干ばつやハリケーンは、自然変動で長引いたり発生数が増えたりするものなのですが、温暖化はそれを深刻化させちゃうんですよね。米南西部で続いているここ1,200年で最悪の干ばつがわかりやすい例といえるでしょう。干ばつが長引けば長引くほど(続かない理由を探す方が難しい)、南西部ではテキサス州オースティンのように給水制限を迫られる地域が増えると思われます。雨は降ってほしいけど、ハリケーンは嫌だな…。

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https://www.gizmodo.jp/2022/06/amoc-atlantic-current-collapse.html

Reference: CPC/IRI

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