デジタルねずみ小僧あらわる

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  • author Passant Rabie - Gizmodo US
  • [原文]
  • 中川真知子
デジタルねずみ小僧あらわる
Image: Gorodenkoff / Shutterstock.com

「お前のデータは預かった。返して欲しければ慈善活動をしろ」

ある日突然、こんなメッセージが届いたらどうします?

とても混乱しますよね。 実はこれ、新手のランサムウェアのだそうです。

要求されるのは慈善活動

「GoodWill」は、脅威を解析する事務所であるCloudSEKによって周知されたランサムウェアです。

ランサムウェアとは、マルウェアの一種で、一般的にユーザーの写真やドキュメント、その他のファイルにアクセスできないようにして、身代金の支払いを要求するもの。

しかしGoodWillは違います。要求するのは身代金ではなく、「善行」。慈善活動している様子を撮影し、SNSにアップロードしろと指示するそう。

善行をさせるだけなら別に……、なんて思うかもしれませんが、被害者はデジタルの銃を突きつけられているようなもの。

ちなみに、CloudSEKがハッカーグループのIPアドレスを追ったところ、インドのムンバイだったそうです。

「子供にピザをご馳走しなさい」

最初に報じられたタスクは、必要としている人に洋服とブランケットを提供しなさい、というものでした。

他には、13歳以下の子ども5人に、ドミノピザかKFCかピザハットでご馳走しなさい、とか、病院で誰かに話しかけて治療費の総額の支払いを申し出なさい、というものが報告されています。

被害者は、ハッカーに渡されたフォトフレーム使って写真を撮り、InstagramやFacebook、WhatsAppのストーリーにあげないといけないそうです。 ハッカーグループは、「そんなにお金はかからない。思いやりがあるかどうかだ」とセキュリティの掲示に書いています。

ターゲットの選定基準や、タスクを遂行できる能力を見極めているのかは不明です。

押し付けがましい?

洋服などを提供する、子どもにご飯を奢る、医療費を負担する、なんて聞くと、決して悪いハッカー集団じゃないのかなと思いませんか?

でも、善行って押し付けることじゃありません。

筆者も動物愛護をしていて多くの方に協力してほしいのですが、人に押し付けても続けてもらえないわけで。

GoodWillを大枠の意味で捉えると、映画『ソウ』シリーズで、ジグソウが被害者にデス・ゲームをプレイさせることで「命の大切さを理解しろ」と言っているのと同じなんじゃないかな、なんて。

ま、私利私欲やいたずら目的のランサムウェアよりは、マシかもしれませんけどねー。

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