このときAppleまだ創業3カ月。若き日のスティーヴ・ジョブズ署名入り小切手がオークションに出品中

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  • author 巽英俊
このときAppleまだ創業3カ月。若き日のスティーヴ・ジョブズ署名入り小切手がオークションに出品中
Image: RR Auction

創業当時の熱さを伝えるアイテム。

スティーヴ・ジョブズの署名が入ったApple(アップル)の小切手がオークションに出品されています。

Apple 1開発のための支払い?

この小切手は1976年7月23日に発行されたウェルズ・ファーゴ銀行のもので、額面は9.18ドル。テクトロニクス社に向けての支払いに使われています。社名は「Apple Computer Company」となっており、住所はAppleの最初の公式住所である「770 Welch Rd., Ste. 154, Palo Alto」が記載されています。

Appleの創業は同年4月ですから、この小切手は創業わずか3カ月時点のもの。おそらくジョブズやスティーヴ・ウォズニアックは、最初の製品「Apple 1」をなんとか完成させようと躍起になっていた時期です。支払い先であるテクトロニクス社は、オシロスコープやロジックアナライザーなどを手がける計測器メーカーで、同社の計測器がApple 1の開発に使われたのかもしれません。

当初のApple 1は、ユーザーがハンダ付けして組み立てるキットとして企画されました。しかし、ジョブズが世界初のPCショップ「バイトショップ」のオーナー、ポール・テレル氏にApple 1を売り込んだところ、1台500ドルで50台(合計2万5000ドル)仕入れることを確約してくれたものの、組み立てキットではなく完成品として納品することが求められました。ウォズニアックはこのテレル氏の注文を「会社の歴史上、最も大きな出来事だった」と位置づけており、実際にパーソナルコンピューターが一部のマニア向けのものから脱却して、大衆に普及する契機にもなったのです。

現時点でも190万円超え

Apple_I
Apple 1(Living Computers: Museum + Labs所蔵)
Image: Wikipedia

Appleはその後の10カ月で200台余りのApple 1を製造し、成功への礎を築きました。今のAppleの事業規模と比べれば非常に牧歌的ですが、この小切手はそんな若かりしころのジョブズたちの熱意を伝えてくれるようなアイテムです。9.18ドルっていう少額なのもなんかいいですよね。

Appleコレクターには垂涎のアイテムだってことで、この記事を書いている時点(日本時間6月15日午後5時)で、入札額は1万4272ドル(約192万円)となかなかすごいことになっています。締め切りは6月24日ですが、いくらまで高騰するのか。ちょっと興味津々ですね。

Source: RR Auction

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