広告主怒るぞ。
ストリーミングサービス乱立からの淘汰時代。あのNetflixすら初めて苦戦しており、やらないと言っていた広告Ver.を検討しているこの頃です。結局メディアは広告がないとダメなのかな…と思ったところで、広告主にとってはショッキングなレポートがあがってきました。広告費用、年間10億ドルくらいドブに捨てている説…。
“テレビを消したあと”に流れる広告
広告代理店GroupMのレポートによれば、配信サービス向けの広告は、一部視聴者が“テレビを消したあと”に流されてしまっているそうです。結果、年間10億ドルほどの広告が誰も見るはずがないまま無駄に流されているとのこと。GroupMは、ストリーミング系広告を2000万台のVizioテレビ(もともとスマートテレビ仕様のものもあれば、後付けでネットに接続されているものもあり)で6ヶ月間調査。結果、配信された広告のうち17%は、“テレビが消されたあと”に流されていたのです。
テレビが消えていても広告が流れる理由
GroupMいわく、その理由は多くの視聴者が、ストリーミングサービスのアプリを終了することなく、テレビを切っているからとのこと(めちゃくちゃ心当たりあります)。テレビ自体の電源が消されても、アプリは継続して真っ暗な世界で流れており、結果誰も見ることができない広告になっていると。これはテレビというハードとアプリのミスコミュニケーションであり、プリインストールされているデフォアプリだと起こりにくいのだそうです。
視聴者からしてみれば、で?って話なのですが、昨今、多くの配信サービスが広告ありなのを思えばそうも言ってられず。企業を維持するための利益を広告に頼る場合、広告主さまには満足してもらう必要があります。てことは、GroupMのレポートは、恐ろしい真実を明るみにだしてしまったということに。
広告費減少で新シリーズがしょぼくなるのも地獄、絶対目に入るわずらわしい広告枠が増えるのも地獄。
Source: WST