見どころ知りたいよね。
日本時間6月7日午前2時から始まるWWDC 2022。開発者向けのイベントとして、毎年最新のOSが発表されますが、今年はどんなものが出てくるのでしょうか?
「WWDCを見て、すぐに開発に着手してきた」というディベロッパー3社に、これまでの歩みと「WWDC 2022の注目ポイント」を聞いてきました。
NAVITIME:Xcode Cloudの正式版登場に期待!
iPhoneをカーナビ化し、渋滞回避ルートやボイスコントロールでの音声検索、ドライブレコーダー機能も備わった「カーナビタイム」を手掛けるNAVITIME(ナビタイム)。

2021年にはApple CarPlayに対応。車載ディスプレイと連動し、見やすく正確なカーナビ体験を提供するなど、WWDCで発表された新機能を積極的に自社サービスに展開し続けてきました。
NAVITIMEの深山将太さんと坪内征悟さんにWWDC 2022に期待することを聞くと、「CarPlayはもちろん、毎年アップデートが入るARKitも気になりますが……開発者目線でいうと、やっぱりXcode Cloudの正式版のリリースに期待しています」とのこと。
Xcode Cloudは、昨年のWWDCにてbeta版がリリースされた開発者向けのクラウドサービス。開発チームで日々行なわれるアプリのビルドやテスト、配布などのワークフローをクラウドを通して円滑化する機能が用意されています。発表から1年経ちましたし、正式版がリリースされてもおかしくなさそう。
Psychic VR Lab:ARの新機能と……いつかハードウェアが出たら……
ブラウザだけでXR空間を作り、VR/AR/MRコンテンツの配信までできるクラウドサービス「STYLY(スタイリー)」を手掛けるPsychic VR Lab(サイキックVRラボ)。現在海外ユーザーが7割を占め、イギリスやアメリカ、ブラジルなどの教育現場などでも活用されてきましたが、じわじわと国内ユーザーも増やしています。Psychic VR Labの渡邊遼平さんはSTYLYについてこう話します。
「ゼロ年代は3Gの普及でテキストから画像のやりとりができるようになり、2010年代は4Gの普及で画像から動画にコンテンツが広がりました。5Gの普及では、デジタル上で空間を作成して、それを送受信できるような時代になるのかなとふんでいます。STYLYは、メタバースが一般化するであろう2020年代におけるYouTubeのようなことを担っていきたい」
そんなPsychic VR LabがWWDCに期待することは?
「XRやARのの新機能は企業的に期待。あとはSharePlayのようにユーザー同士がコミュニケーションを取りながら一緒にモノづくりができるような新機能が楽しみ」と渡邊さん。同じくPsychic VR Labの野村烈さんは「ハードウェアがとっても好きなので、機能を含め新しくてワクワクするような発表を楽しみにしています」と話してくれました。
LIFULL:ARKitとApp Storeのアプデが気になる
物件探しのサービス「LIFULL HOME'S」などを展開するLIFULL(ライフル)。同社は、2009年にiOSアプリをリリース以降、Appleのプラットフォーム連携を通してさまざまな新機能を搭載してきました。
LIFULL HOME'Sには、スマホで部屋の寸法を測る「ARお部屋計測」や、気になった建物をカメラでかざすだけで空き部屋を教えてくれる「かざして検索」などの機能が盛り込まれてきました。

昨年にはiOS 15の新機能「SharePlay」に早速対応。ビデオ通話をしながら、LIFULL HOME'Sアプリを立ち上げれば、遠隔地にいる人と画面を共有しながら住まい探しができる機能を追加しました。
開発チームをリードする池田和洋さんは「オンライン上で、もっと手軽に物件探しをできるようにするのが、不動産業界の差し迫った課題」と言います。
LIFULL的WWDCの注目ポイントは「ARや機械学習などのOSのアップデート。そしてユーザーにより広く届けるためのApp Storeのアップデート」だそうです。
WWDCまであとわずか。各注目ポイントは発表されるのか? 楽しみですね。
Appleの「WWDC」って知ってる?6月7日午前2時から観ます?出たらテンション上がるハードはどれ?【アンケート】 #WWDC22