今日は、重箱の隅をつついていこうと思います。
今年のWWDC開催から約1週間。今年はオンライン配信に加え、現地はフェス感たっぷりの屋外開催で楽しそうでしたね。Passkeysやロック画面のカスタマイズ、iPhoneをMacのウェブカメラにできる、などのソフト面の発表はもちろん、ハードウェアの発表も多くて個人的には大満足の内容でした。でも、人間って欲深い生き物だからなぁ。あえて言いいます、WWDC 2022はここがガッカリした!
AR関連の発表なし

ここ数年「未来はARにあり!」という論調だったティム・クックCEOですが、今年は(基調講演では)すっかりARをスルー。WWDC前の噂では、さんっざんリンゴ印のARヘッドセットの話が出ていましたし、realityOSなんてそれらしい名前も出ていたのに、実際は何も発表なし。いや、発表そのものは期待してませんでしたが、今後の方針としてチラ見せはあるかなと思っていたんですけどね。
一方で、iOS・macOS・iPadOSの新機能、例えば3DマップやLive Text機能は、あっちの世界でもわかりやすく活躍しそうなので、今後の道すじのどっかにはAR世界があるとは思うのですが。
MacBook Airの色

意見分かれると思いますが、もっとカラフルだと思ってました。iMacのポップなカラーの印象が強かったせいか、Airに限らず新ハードには勝手に豊富なカラバリを期待していたところがあります。
ミッドナイトもスターライトも素敵に渋いのですが、これも含めてもっとカラバリがあったらよかったのにと思ってしまいます。他社端末と似たようなカラーリングで特徴がないのが残念。
tvOSの待遇

WWDC基調講演で完全スルーされていましたが、tvOS16も出ます。時間がある程度限られたWWDCにおいて、tvOSの優先順位はとっても低いということがよくわかりました。
MacBook Pro 13インチに愛がない

完全にMacBook AirにもっていかれているMacBook Pro 13。M2チップが搭載された以外、基本は前モデルから大きく変化なし。ディスプレイサイズもAirよりも小さく、MagSafeも非対応。新モデルにあるディスプレイのノッチもないまま(これは好き嫌いはあるけど)。これならほぼ全員MacBook Airに行くよねという噛ませ犬ポジションにされてしまっています。涙。
HomePodにアプデなし

Appleアナリストのミンチークオ氏が、2023年末までには次期モデルが出ると言っていたこともあり、今年のWWDCでHomePod 2の発表はまだ早いのかなと思ってはいたけれど。でも、初代もディスコンされている今、他社(Google Nest AudioやAmazon Echo)との戦いをHomePod miniだけに課し続けるのはちょっと酷では。何かしら補助アイテムが欲しかったな。
外部ディスプレイサポート

M1チップ最大のクレームの1つが外部ディスプレイ対応が1台だけというところだったので、ここがM2チップで改善されなかったのはとってもガッカリ。M2搭載のMacBook Air・MacBook Pro 13は、最大6K画質(60Hz)で外部ディスプレイ1台まで。メモリ容量はアプデされているだけに、M2を完璧と言いたかったのに、惜しい!
Intel版Macユーザーはますます置いてけぼり

macOS 13 Venturaで、Intel版Macユーザーはかなり焦るはず…。Intelチップから自社チップへの移行を進めるAppleですが、Venturaではさらにそれが加速。Venturaが対応するIntel Macは以下のみ。つまり2017年より前のMac端末は、いよいよ買い替えどきということに。
・2017 iMac以降
・2017 iMac Pro以降
・2018 MacBook Air以降
・2017 MacBook Pro以降
・2019 Mac Pro 以降
・2018 Mac mini以降
・2017 MacBook以降
・2022 Mac Studio
もうちょっとサポートをと思うのは甘えなの?