絶妙サイズのE Inkタブレット「BOOX Poke4 lite」で電子書籍の山が崩れていく理由

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絶妙サイズのE Inkタブレット「BOOX Poke4 lite」で電子書籍の山が崩れていく理由
Photo: かみやまたくみ

今もっとも優秀な電子書籍リーダーのひとつでしょう。

先日発売されたAndroidを搭載したE-Inkタブレット「BOOX Poke4 lite」を編集部で購入し、チェックしていました。デジタルな読書が捗るいい製品だったので、どのあたりがいいのか紹介します。

BOOX Poke4 lite

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これは何?:6インチ大のE Ink Androidタブレット

価格:2万2800円

好きなところ:超コンパクトで、どこでも読書が捗る

改善して欲しいところ:ページ送りボタンが和書だと機能しないところ。使えたらさらに快適なはず

1. 手持ちの電子書籍が「超薄い文庫本」になる

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BOOX Poke4 liteのいいところとしてまず挙げられるのは、そのサイズ感。文庫本とほぼ同サイズなんです。

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ぺらっぺらな文庫版『異邦人』と比べても薄い

また、コンパクトなだけでなく極薄、小さなカバンやジャケットのポケットにも収めやすいです。重量は150g、Kindle・Kobo Niaといった近いサイズの電子書籍リーダーよりも軽量です。

いつでも、どこでも、立っていても、寝っ転がっていても読みやすい。そんなサイズ感なのです。

2. E Inkディスプレイを採用している

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文字をくっきり表示させられます。文字のサイズもかなり細かく調整可能です。サイズは6インチ

BOOX Poke4 liteは、伝統的な紙媒体のように目に優しいというE Inkディスプレイを採用しています。自分は液晶でも電子書籍を読みますが、特に文字についてはE Inkのほうが集中して長時間読めると感じます。

コミックスも読みやすいです。モノクロページは線の描写がとてもくっきりしています。E Inkディスプレイはモノクロなのでカラーページの見やすさは液晶や有機ELのデバイス(通常のスマホやタブレット)に劣りますが、フルカラー本でもない限りはクリティカルな問題にはなりません。

3. 「セールを渡り歩いて電書を安く買う」に対応

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Image: Book Walker

電子書籍ストアはたくさんあり、それぞれがセールやキャンペーンを開催しています。それらをうまく活用するほど、電子書籍は安く入手しやすいです

たとえば、Book Walkerは初回購入時のみ購入価格分の50%に相当するポイントをもらえるキャンペーンを開催しています(2022年7月29日時点。DMMも似たのをやってます)。このキャンペーンは金額上限がありません。つまり、10万円分買ったら5万円分ポイントで戻ってきます(初回購入時限定とはいえ破格の内容)。

これ以外にも各ストアがセールをちょこちょこ開催しています。蔵書を一元管理できなくなるというデメリットはあるのですが、そこを飲めば「安くなっているところで買う」が格段にやりやすい。特に新しめの本を20〜30%のオフで買えることがあるのがかなり大きい(新しめの本は古本屋か電書版のセール以外ではまず安く買えない)んですよね。

iOSかAndroidで読むようにしないとできない買い方

ただこの買い方は、電子書籍リーダーを限定します。いろんなアプリを使えるiOSやAndroidを搭載していないといけません。BOOX Poke4 liteはAndroidを採用しているため、Kindle、Kobo、Kinoppy、honto!、Book Walker、DMMなどなどをインストールしておき、そのときどきでセールをやっているところで買って読む、みたいなスタイルが実現できます。

イマイチに感じるかもなところ

BOOX Poke4 liteは明確な強みをもったデバイスではありますが、「人によっては好みに合わないかも」というところはあります。大きなところを紹介しておきます。

(1) 和書だとページ送りボタンがうまく機能しない

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BOOX独自のUI「ナビホイール」。いろんな機能を割り当てたボタンを画面に表示させられる(自由に移動できる)。ページ送りも割り当てられるのですが…

BOOX Poke4 liteには物理的なページ送りボタンがなく、ソフトウェア的に実装されています。…が、洋書でしかうまく作動しませんでした。スワイプ/画面端タッチでのページ送りが好みでない方だと、ネックになるでしょう。

※BOOX Poke4 liteはかなり細かくいろんな項目を設定できるので、もしかしたら設定できるのかもしれませんが、今回はわからずじまいでした。ご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

(2) セットアップがめんどく感じられるかも

BOOX Poke4 liteではかなり細かな設定が可能です。使いこなせる人にしたらいいところでしかないのですが、「設定項目が多い」「マニュアルはしっかり読まないと活用しきれない」とも言えます。「設定なしでいい感じに使いたい」という人とは相性が良くないかも。

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GSF ID設定の仕方1:アプリ一覧の右上の「※」アイコンをタップ→「アプリ」を選択


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GSF ID設定の仕方2:GSF IDのあたりをタップ


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GSF ID設定の仕方3:Googleアカウントにログインして、他のデバイスから認証&登録


Android搭載でGoogle Play Storeから自由にアプリをインストールして使用できるものの、その前にGSF ID(Android端末に紐づくID)の設定が必要だったりもします(やり方は上掲)。ちょいガジェット慣れした人向け感があります。

(3) スマホやタブレットの代わりにするのはきついかも

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ブラウザで画面スクロールしているところ

Androidを搭載していますが、スマホやタブレットの代わりに使える、とは言いにくいです。タッチ操作に対する反応はワンテンポ遅く、日常的なモバイルデバイスとして使うのは自分は厳しいです。モノクロディスプレイ&描画があまり滑らかでないので、動画試聴やゲームプレイにも向きません。

ストレージ容量が少ない(内蔵ストレージが16GBでmicroSDカードスロットなどもない)のもあって、あくまで電子書籍リーダーと思って買うべきです。

読み始めたらひたすら快適

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電源オフ時、ディスプレイに表示されるグラフィック。うさぎかわいい

BOOX Poke4 liteの良さはとにかく電子書籍に没入できる、これに尽きます。軽くてコンパクトなので持ち歩きやすいですし、ベッドに寝っ転がって読むのも楽です。筐体は上品なマット仕上げで、手に取るとテンションが上がるのもいいです。この原稿を書かないといけないのを忘れて、プライムデーで買いあさった電書を消化しまくってしまいました。

もっと読みやすい電子書籍リーダーが欲しい、読書を習慣にしてみたい、紙の本は読めるけど電書はなんかダメなんだよなぁ…といった人は一度手に取ってみる価値ありです。ePub(電子書籍のファイルフォーマット)で蔵書を揃えている人にはさらにおすすめ。内蔵リーダーが非常に優秀ですし、PCからのデータ転送は有線/無線の両方でできるなど、欲しい機能が本当に全部ある感じです。

Source: SKT株式会社, E Ink Japan株式会社, Book Walker, DMM

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