用途はクリエイティブソフトだけじゃない。
キーボード操作をボタンやダイアルにアサインして使える左手デバイス「TourBox NEO」。

画像編集や映像編集を行なうクリエイターにとっては、作業効率をグンと上げてくれる強い味方なわけですが、「これ、なんかほかのことにも使えそうだな」と思い立ち、今回DJで試してみることにしました。
キーボードで操作できるDJソフトなら大丈夫

DJソフトの中には、DJコントローラーを使わなくてもキーボードやマウスで操作できるものがあります。僕が使っているSerato DJ Proもその一つ。

こんな感じでキーに役割がアサインされているので、この中で自分の使いたいものをTourBox NEOにもアサインしてあげればよいのですよね……?(自分への問い)

そのとおり。TourBox NEOの設定を行なう「TourBoxコンソール」でアサインしていきます。アサイン作業はシンプルで、アサインしたい操作子の「設定されていません」と書かれている辺りをクリックして、割り当てたいキーボードのキーを押すだけです。
早速、各機能をアサインしてみました
僕がSerato DJ Proでよく使う機能は限られているのでTourBox NEOの操作子で十分事足ります。
まず、曲目リストをブラウジングするときの矢印操作を「スクロール」にアサインしました。
続いて、選んだ曲の左デッキへの読み込みを「サイド」ボタンにアサインしました(右デッキへの読み込みは「トップ」ボタンにアサイン)。
左デッキのキューポイント(曲の頭にワンプッシュで戻れる印)は「Tour」ボタンにアサインしました(右デッキのキューポイントは「ノブ」のプッシュ操作にアサイン)。
左右のテンポ(「124.9」と表示されているやつです)をワンプッシュで合わせてくれるSYNC機能は「C1」ボタン(左デッキ)、「C2」ボタン(右デッキ)にアサイン。
再生は「トール」ボタン(左デッキ)と「ショート」ボタン(右デッキ)で行ないます。

左デッキから右デッキへ、曲を徐々に変えていくクロスフェーダーは「ダイアル」にアサイン。
左右どちらかの曲が遅れたり先走ったりした時のために十字キーにスピードの微調整をアサインしました。
プレイの全貌を動画でご覧ください
そして、これらを駆使してやってみたDJプレイがこちら。
思っていた以上にフィジカルな感じで良かったです。特にクロスフェーダーのダイアル操作は今までに感じたことのない操作感でおもしろかったですね。はじめノブにクロスフェーダーをアサインしてみたんですけど、ダイアルの方が自分の感覚にフィットしました。

ちょっとエクストリームな使い方でしたがTourBox NEOの使い勝手はよく分かりました。
「TourBoxコンソール」でのアサイン作業がシンプルなのと、各操作子のタッチがいいので、ストレスなく使えます。ぜひ皆さんの環境で活用してみてください。
Photo: 奥旅男
Source: ギズ屋台