SF読め、頭良くなるぞ。私の友人たちの間でたまに使われるジョーク・フレーズです。
みんなってわけじゃないんですが、ギズのメンバーはSF作品が好きです。映画だったりコミックだったり小説だったり、メディアはいろいろなんですが、SF作品はどれも驚きに満ちあふれていています。
新しいガジェットを見たときも『〇〇で出てきたアレだよ』で話が通じたりするんでめちゃ便利。
今回はKindleで即ポチれる、おすすめ作品を3つ紹介します。「プライムデーのポイント還元のために購入金額を増やしたい」とか「省エネな娯楽がほしい」ときにどうぞ。
なにより読んでいてすっごく楽しいです!
プロジェクト・ヘイル・メアリー
「科学の知識があると、世界の解像度がこんなに上がるんだ!」というのがよく分かるSF小説。
密室で記憶がない状態から目覚めた一人の男が、科学知識を駆使して状況をひとつずつ把握し、問題を解決していく展開がゲームっぽくて面白かったです。
前作『火星の人(映画『オデッセイ』の原作)』のときもそうでしたが、この作者は主人公一人しかいないシチュエーションで話を進めていくので、物語でたまにある「読んでいてもどかしい人間関係」の心配がまったくないのがいいですね。
…と思いながら上巻を半分読んだところからが本番です。まさかの展開でテンションが一気に上り、そこからは一気に読み切ってしまいました。
メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界
「メタバースよくわからん」と思っている人が「メタバースちょっとわかる」になれる一冊。
ソーシャルVR(VR空間でいろんなユーザーと交流するプラットフォーム。現状メタバースに一番近そうなサービスです)の最前線でどんなことが起きているのか? そこにいるユーザーはなにを感じているのか? を調査したレポートとして読みました。
著者のメタバースへの入れ込みっぷりに若干「お、おう」と気圧されてしまうところもあるんですが、VRで再現していないはずの触覚や味覚を感じる「ファントムセンス」、肉体から切り離されたアイデンティティの形成、身体の属性によらない人間関係のありかたなどなど…このレポートに書かれていることはもはやSFで見た世界です。
Dr.STONE
原始時代(よりさらに前)まで環境が戻った地球で、現在の科学知識だけを武器に文明を再興していく…という「今の知識を持って昔にタイムスリップして無双するの面白いよね」の100億%スケールアップ版です。
これを読んだ子どもは科学にハマるらしく、いま子どもに読ませたいコミックNo.1(個人の感想)。
作中でお披露目されるテクノロジーは、一部を除いてあくまで「現代ですでに明らかになっている知識」なんですが、それをDIYガジェットというビジュアルで見せてくれることで、わたしたちが享受しているテクノロジーが、いかに地道なイノベーションの積み重ねでできてきたのかを教えてくれます。
いやー、自分が同じ環境に放り込まれたら1週間もたないな…
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