投機目的はゲームの世界観に反するとして『マインクラフト』がNFTのサポートを拒否

  • 19,225

  • author 巽英俊
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …
投機目的はゲームの世界観に反するとして『マインクラフト』がNFTのサポートを拒否
Image: Microsoft

投機目的はダメ。

サンドボックスゲームの代表格『マインクラフト』。その開発元でMicrofoft(マイクロソフト)の子会社であるMojang Studiosは、公式ブログにおいて『マインクラフト』でNFTやブロックチェーンをサポートしないことを表明しました。

利益追求よりもプレイを楽しんでほしい

同社としては、現状のブロックチェーンの動きは『マインクラフト』の世界観に反すると考えているようです。ブログによれば「ブロックチェーン技術を当社のクライアントやサーバーアプリケーション内に統合することは公式に許可されておらず、ワールド、スキンといったゲーム内のコンテンツに関するデジタル資産を、ブロックチェーン技術を利用して作成することはできない」とのことで、かなり厳格に一線を引いていきたい感じ。「NFTは持つ者と持たざる者のシナリオを作り出す」ものであり、さらにNFTの投機的性質は「利益供与を助長する」とも述べています。

同社は一部の企業が『マインクラフト』関連のNFT実装を作成していて、理論的には『マインクラフト』絡みのNFTが存在する可能性や、プレイヤーがゲーム外でNFTを獲得できる可能性があることを指摘しています。サードパーティーが投機を目当てにしながらNFTに絡んでいくことで、ゲームの世界観が揺らぐことを懸念してるのでしょう。たしかに『マインクラフト』って、ちょっとゆるふわっとした雰囲気あるし、そこでギスギスしながらお金儲けに走られてもなーって気分になるのもなんとなくわかります。

ちなみに同業他社の動きを見てみると、ValveもSteamでのNFTやブロックチェーンを排除している方向。Ubisoftは『ゴーストリコン ブレイクポイント』のNFTを、構想開始後わずか数カ月で中止。NFTやブロックチェーンと一定の距離を置きたがるゲーム企業が増えている印象があります。一方でEpic Gamesはブロックチェーンゲームにオープンであると述べ、この6月には最初のブロックチェーンゲーム『GRIT』をストアで販売開始しています。

Mojang Studioは、「今すぐ『マインクラフト』にブロックチェーン技術を実装する予定はない」と言っていますが、将来的に取り入れることを完全否定しているわけではありません。とりあえずNFT界隈をめぐる現状のカオスな状況を注意深く監視しながら、今後の可能性を探っていく感じだと思われます。詐欺っぽいアイテムの流通を防いだり、プレイヤーの安全性をどう担保するかという課題は大きいのでしょうが、この手のゲームがブロックチェーンと向かい合わなければならないのは必然なので、いい可能性を見出していってほしいものです。

Source: Mojang Studios via The Verge