カール・ペイ氏らしいですけれど。
初のスマートフォンphone (1)発表を目前に控え、NothingがNFTプロジェクト「Nothing Community Dots」を発表しました。プロジェクト初となるNFTは「Black Dot」。Nothingらしいクリアな立方体がクルクル回る中に黒いドットが動いています。キレイ。欲しいなと思った人、これNothingコミュニティに配られるロイヤリティNFTなんです。
Nothingコミュニティとは、Nothingへの貢献度が高い人、忠誠心が高いガチファンの人たちのこと。ただNothing好き好き言ってるだけではダメです。対象となるコミュニティメンバーは、まずNothingにクラファン投資した人。次に、すでにNothing phone (1)を予約(100台限定のオークション予約)している人。そしてDiscordのNothingコミュのパワーユーザー。それぞれ登録期間とエアドロップのスケジュールに若干違いがあるので、対象になっている人はNothingサイトで確認を!
ファン心をくすぐる作戦は吉凶どっちか?
NFTエアドロップに参加するには、Nothingアカウントにログインして登録する必要あり。また、NFT受け取りにはMetaMaskなどのクリプトウォレットが必要です。エアドロップ後は、NFTマーケットOpenSeaでの販売もあるようですが、価格や対応する仮想通貨など詳細はまだわかりません。
同社CEOのカール・ペイ氏といえば、元OnePlusの中の人。OnePlusは、創業当初からファン心をうまくくすぐり、ユーザーとブランドの絆を強めてきました。Nothingにもその手方は引き継がれており、プロダクトだけでなく、コミュニティも含めた「Nothing」というブランド作りがされています。
This is Nothing Community Dots.
— Nothing (@nothing) July 5, 2022
We are all Nothing. Dots in the huge improbable scheme of everything. But let these seemingly small, insignificant dots connect. Then something begins.
See thread below. ⬇️ pic.twitter.com/VKIDuEKSoM
初プロダクトear (1)発表の招待状が50通限定でクリスタルオブジェだったり、phone (1)も最初の100台ナンバリング加工のオークション予約だったり、自分は初期参入のガチ勢であることを誇示したいファン心理をくすぐる仕掛けがあちこちにあります。となれば、今回はクリスタルオブジェがNFTになっただけで、激レア企業グッズといってしまえば、まぁそういうことに。
問題はNFTに対するコミュニティの反応です。これがね…、どうやらいまひとつ。InstagramやTwitterでの公式発表には「はっず…」とか、「スマホとか他のテクノロジーの開発に資金を集中させず、無駄なものにリソース割いてる」とか、なかなか手厳しい意見が。もちろん好意的な声もあるのですが、SNSをざっと見ると、どちらかというと「は?」という人の方が多い印象です。NFTの第1次ブームは去ったとか、仮想通貨バブル崩壊とか、ちょっと今の市場があまり好意的にとられていないのも影響しているかもしれませんね。ペイ氏は以前から、仮想通貨のマイニングのシステムやWeb3の分散型という思想には興味があると話していましたけどね。
NFTを活用したロイヤリティ戦法。今の時代にマッチして吉とでるか、ターゲットを読み間違えて凶とでるか…。ペイ氏はマーケティング手方も注目されているだけに、今後の動きが気になります。