ひらめきは、待ったなしだから。
キングジムがテキスト入力に特化した「ポメラ」の新モデルを4年ぶりに発表しました。
「ポメラ」 DM250は、軽量かつコンパクトで、携帯性に優れたデジタルメモ帳です。

こんなふうに、カフェでも…

駅のプラットフォームでも……

…いいアイディアを思いついたら、忘れないうちにいつでもどこでもサッと起動させて、サッとメモれちゃう。
2008年に発売されて以来、ポメラは記者・ライター・脚本家・小説家など、文章を書くことを生業としている人たちの熱烈な支持を受けてきました。
そして、このたび発表された新型機のDM250は、ポメラユーザー(“ポメラニアン”と呼ばれてるらしい)の要望も取り入れることで、さらに文章を書きやすく、さらに使いやすくアップグレードしているそうです。
「ポメラ」DM250の新しいところ
まずはハード面から。

本体サイズは幅263mm×奥行き120mm×厚さ18mmで、重さは620g。 色は落ち着いたダークグレーで、ややマットな質感です

キーボードは黒。ボディとコントラストが効いてます

キーピッチは横17mm、縦10mm

コンパクトですが、快適にタイピングできます。タイピング音は従来機と比べてより静かになっているそうなので、図書館などでも使えそう

キーボードのUS配列にも対応! ただし、キートップステッカーを貼り替える必要あり

USB 2.0(Type-C)に対応し、充電時間が5時間から4時間まで短くなりました。SDカード、SDHCカードにも対応。
連続使用時間は約24時間だそうです。いくらなんでもそんなに書き続けられませんけど〜!
ソフト面も大幅グレードアップ
ところで、「ポメラ」はもともと「ポケット メモ ライター」の略語だったそうです。それだけ初代ポメラのDM10は小型で、メモ書きに特化した製品でした。
それから14年。進化を重ねてきたポメラは、今ではメモ書きのみならず編集機能や辞書機能が充実し、ストレスフリーな文章作成を可能にするツールとなっています。
その特徴のひとつが「ATOK for pomera Professional」。ポメラ専用のATOK日本語入力システムで、誤字・脱字、また慣用表現の誤りを指摘して、自動で校正してくれるそうです。
たとえば誤って「空前の灯火」と入力した場合、「風前の灯火ですよね?」と指摘してくれる、なかなか賢いポメラさんなのです。

縦書きの「シナリオモード」も新たに追加されました。これ、脚本家や劇作家さんにはたまらない機能なのでは?
1ファイルあたりに保存できる文字数も10万字から20万字へ倍増し、 より長い文書作成が可能になりました。
また、ポメラ DM250で作成したデータをよりスムーズに共有できるように、専用アプリ「pomera Link(Android、 iOS対応)」が刷新されています。Wi-Fi接続が可能になり、スマホからポメラのメインメモリ内のデータを一覧し、必要なファイルを選んで転送できるようになりました。
逆に、クラウドで編集中の文書もポメラに入れて持ち運べるように。書きかけの小説や論文から逃げたくても、もはや逃げられなくなりましたね……。
「ホワイトモデル」も限定販売

ポメラ DM250の発売を記念して、限定250台のみの「ホワイトモデル」もキングジム公式オンラインストアにて販売されます。

特典として、限定カラーに合わせた専用ケースと液晶保護フィルムも付いてくるそうです。

専用ケースの色といい、質感といい、とてもリュクス。これにはかなり惹かれちゃいました。
そのガジェットは集中力を高めてくれるか
わざわざ文章を書くためだけのガジェットを買わずとも、現代はノートPC、タブレット、スマホ……と文字を書くガジェットで溢れかえっています。では、あえてポメラ DM250を買う必要ってあるの?とお思いかもしれません。
ポメラのいいところは、文章「しか」書けない、その極度な特化性。気が散る要素がありません。令和のワープロですね。
じっくりと文章を練るということは、すなわち自分と向き合うこと。そのためには集中力が必要ですから、ポメラみたいな場所を選ばない、気が散る要素を持ち合わせていない純粋なガジェットは案外重宝しそうです。
デジタルメモ「ポメラ」DM250は、2022年7月29日(金)に発売予定。価格は5万4,800円(税抜)です。
Reference: キングジム
Images: 山田ちとら