ロシア製のチェス用ロボットが少年の指を折る。ロボットの反乱…ではなさそうです【閲覧注意】

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  • author Jody Serrano -Gizmodo US-
  • [原文]
  • R.Mitsubori
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ロシア製のチェス用ロボットが少年の指を折る。ロボットの反乱…ではなさそうです【閲覧注意】
Gizmodo US

ロボットでも対局の緊張でイライラしちゃうのかな。

ゲームにはルールがあり、人生には教訓があります。先日、モスクワに住む7歳の少年は新たな教訓を学びました。それは「チェスをするときはロボットに注意」ということ。チェス対戦ロボットも、イライラすると激高することがあると知ったのです。ただ、その代償は大きかった…。

事件が起きたのは7月19日、動画も残っています。映像を見ると、はじめのうちは大きなロボットアームが7歳の少年相手にチェスをしているだけ。まあ、これはこれである意味衝撃映像ですが。しかし、ロボットの一手に少年が俊敏な反応を見せたその時! ロボットが少年の指をガッチリつかんだのです。少年が戸惑う様子を見せてもロボットはその手を離さず、周りで見物していた大人が駆け寄り、現場は騒然。ロボットと少年が引き離されるまでわずか数秒ですが、なんともショッキングな状況です。

ロボット
Gif:Gizmodo

モスクワチェス連盟のセルゲイ・ラザレフ会長は「ロボットが子供の指を折った」と発表(ガーディアン紙による翻訳)。ラザレフ氏は国営放送イタルタス通信に対し「これは、もちろん、悪いことです」とコメント。その上で、このロボットは過去の大会で問題なくプレイしていたとも述べました。

「ロボットの反乱か!?」とネットが騒然

ロシアのネットメディアBazaがこの事件を報じたところ、週末にかけてニュースがかなりの反響を呼び、「ロボットの反乱が始まったのか…!?」なんて不謹慎なジョークを飛び交っていました。幸か不幸か、ロボットの反乱はまだ起きていません。というよりむしろ、これは「ロボットの安全対策の甘さ」が招いた事件でしょう。

幸い、指を骨折した7歳の少年は元気なようで、関係者によると翌日には大会に出場したとのこと。もちろん指はギブスで固定されているので、ボランティアの人たちに手伝ってもらいながらの戦いになったようです。

ただ、少年の両親の気は収まらず(まあ当然ですね)。この事件について検察庁に問い合わせたそうです。もしもロボットが証言台に立つことになったら、法廷にいる人たちが「俊敏な動き」をしないように徹底してもらわないと。またイライラして暴れたら大変ですからね。

当局も「ロボット製作者の責任」と「子どものルール違反が原因」で意見が分かれる

ロシアチェス連盟のセルゲイ・スマジン副会長は“Baza”のインタビューで「“プレイヤー(の少年)はロボットが動きを終えるまで待たなければならない”という安全規則に違反した」とバッサリ。

スマジン氏はガーディアン紙の取材にも、「特定の安全規則があり、この子は明らかにそれに違反しました。彼は、まず待たなければならなかったのに動いてしまったのです」と答えています。さらに「これは極めてまれなケースで、私が記憶している限りではじめてです」とも。

一方、モスクワチェス連盟のラザレフ代表は「事件が起きたのだから、ロボットの製作者はマシンを分析する必要があります」と述べています。2人の間にちょっと温度差があるような気もしますね。

スマジン副会長は、少年に非があるという物言いをしましたが、それならロボットにも「チェスをする時は“相手プレイヤーの手に注意”」と教えるべきだったのでは、と思わずにいられません。複雑な駒の進め方より、よほどシンプルだと思うのですが。まあ、気難しいチェスロボットを作ったことがないので実のところはわかりませんけどね。

とはいえ、機械に予期せぬ動きや誤作動はつきもの。私たち人間もロボットを信用しすぎず、気をつけないといけませんね。そうそう、当局が決めた安全対策はしっかり守らないと。小さなお子さんがいらっしゃる方はぜひ「ロボットの番が終わるまで、手を出しちゃダメ」と強めに教えておいてあげてくださいね。