青顔料史上200年ぶりの新色をこの手に。
2009年、オレゴン州立大学にて電子工学の実験で偶然生まれた新しい青色の顔料「YInMnブルー」。美しいだけでなく、従来の青い顔料のような毒性を持たず、耐久性もあり、赤外線を反射するので建物の中を涼しく保つ効果が期待できる次世代の青色なんです。
日本でも買えるようになった!
その「YInMnブルー」が寺田倉庫株式会社の画材ラボ「PIGMENT TOKYO(ピグモン トーキョー)」より、20mlのチューブに入って数量限定8,800円で発売されました。塗った時の色味は合成ウルトラマリン・ブルーに近く、温かみのある赤を帯びた発色が感じられるとのこと。

元素記号が名前になっている
名前の由来は、イットリウムのY、インジウムのIn、マンガンのMnといった元素記号となっています。
建築で使うには高く付いてしまいますが、自分の手でお絵描きができるようになるなら試してみたいですよね。美術の世界でも、「大昔にラピスラズリで作られたウルトラマリン・ブルーで描かれた絵画の修復で使えそうだ」と注目されていることから『真珠の耳飾りの少女』のような傑作が誕生するきっかけになるかもしれません。
売り切れ前に確保しておかないと、後で顔が真っ青になっても知りませんよ~?
Source: PIGMENT TOKYO, TERRADA via MdN DESIGN INTERACTIVE