焼きアイスができちゃうよ。
暑い夏の日は冷たいアイスクリームに限るぜ! 早く食べないと溶けちゃうってのに、急ぐと頭がキーン…というのは誰にでも経験があるものです。しかし、今中国にて最も高価で「アイス界のエルメス」と呼ばれるアイスが全然溶けないという話題がホットになっており、「何かヘンな物でできてるんじゃない?」と疑惑の目が向けられているのだそうです。
高いことで有名なアイス
話題のアイスは上海で作られている「鈡薛高(Zhong Xue Gao)」。中国の瓦をモチーフにしたユニークな台形で、抹茶やチーズクリームやジャスミン茶や、上下半々でチョコとバニラ味など、とにかくバラエティーが豊か。思わず全種類試してみたくなります。お値段は、一般的に高いとされる400円程度を大きく超え、限定版は1本1,400円ほどの味もあるのだそうです。
溶けないことでもっと有名に
そしてこのアイス、どんなに暑くても溶けないことを疑問に思った消費者が、気温31度で50分間放置しても柔らかくなる程度にしか溶けないとネット投稿し、別の消費者がライターで炙る様子を投稿したことで火がつきました。表面がコゲて黒ずんでいるのに溶けないという、バグった現象が起こったのです。
China Morning Postいわく、微博での動画はなんと5億回の視聴数に登ったとのこと。アイスがどんどん値上がりする消費者たちのイライラに、燃料を投下することになったのでした。
もしや日本のマネですか?
さすがにここまで溶けないと、これは人が口にして良いものなのか? と疑問が疑惑に変わるかと思います。日本には熱風を当てても溶けない「金座和アイス」が存在しますが、そちらはイチゴポリフェノールが使われています。もしかしてこれを真似したか? と疑うケースもあります。
食物繊維が溶けない秘密?
そこで公式は「化学的データに基き、中国の基準を満たした品質である」と説明。「たとえば天然塩ココナッツ味は、クリームや椰子の実の繊維などのほかに、78gのアイスバー中0.032gのカラギーナン(寒天のような紅藻類の食物繊維)が添加されている」と釈明しました。
それがホントに溶けない秘密なのか、まだ検証はされていないようです。猛暑で溶けないアイスはありがたいですが、中国の食品は過去に段ボール肉まんや下水油などで炎上したことがあったので、安全なアイスクリームであってほしいですね。果たして真実やいかに?
Source: YouTube (1, 2), Zhong Xuegao Foods via Boing Boing, China Morning Post
Reference: Wikipedia, TECH+