iPhoneとandroid で正常にメッセージが送信されない…問題が解決されるかも?Googleがキャンペーンを開始

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  • author Florence Ion -Gizmodo US-
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  • R.Mitsubori
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iPhoneとandroid で正常にメッセージが送信されない…問題が解決されるかも?Googleがキャンペーンを開始
Photo: Florence Ion via Gizmodo

確かに、吹き出しの色は気になるかも。

Samsungから新作の折り畳み式デバイスやアクセサリが大々的にお披露目された先週、Googleがテキストメッセージに関する「#getthemessageキャンペーン」を開始しました。内容は、今なお独自規格のSMS/MMSを使い続けるAppleに対し、プラットフォーム間をまたいで利用可能な標準規格”RCS(リッチコミュニケーションサービス)”を採用するよう求めるもの。一連のキャンペーンを通して、メッセージアプリの分断に一石を投じようとしています。


Get The Messageのウェブサイトを見たとき、クリスチャンスクール時代の「聖書の授業」を思い出しました。AndroidユーザがApple Messageのあらゆる機能や高解像度の画像にアクセスできないのは「すべてAppleのせい」と周知しようとしているんだな、と。また、AppleとAndroidユーザーが混在して、グループメッセージが正常に機能しないことがあり、「社会的不満」につながっているというのが、Googleの言い分です。

さらに、AppleのSMS/MMSでiMessageは青い吹き出しそれ以外は緑の吹き出し、と区別されている点も指摘。「”緑の吹き出しはダサい”と言われるのを恐れる若者世代がAndroidデバイスを敬遠」といいった過去の報道へのリンクまで紹介しています。

この広告キャンペーンを目にした時もう1つピンときたのが、Googleシニア・バイスプレジデントのヒロシ・ロックハイマー氏のツイート。以前、彼の「Apple独自のメッセージ規格の非効率性」ついてのツイートが話題になったことがありました。さらにその数カ月後には、同氏がAppleに対して「誰もが簡単に使えるようにして」と2度目の呼びかけも行っています。

ただ、#getthemessageキャンペーンはやや混沌とした印象。Googleはいったい、どの層を味方につけようとしているのでしょうか。当初からメッセージ機能の不平等に文句を言っている、私のように偏屈なAndroid旧世代じゃないのでしょうか?

というのも、米国で若いz世代に人気の、CWが提供する青春ゴシップミステリードラマ『リバーデイル』でシェリル役を演じたマデレイン・ペッチが、この広告キャンペーンに参加しているんです。 まずは若者を取り込んでそこから彼らの両親世代も、ということ? しかも、ヴァネッサ・ハジェンズまでこのキャンペーンを応援しているって、どういうわけかしら? 私のようなアンドロイドユーザ世代にファンはあまりいない気が。彼女が最後にIMDB(映画からオンライン配信動画にいたる情報を提供するサイト)に登場したのは、Netflix限定のクリスマス映画『スイッチング・プリンセス』だったはず。この映画も特にお気に入りではないですし。Androidユーザーと彼らとの間に、なんのつながりも感じられません。明らかにただただ台本通りしゃべっている感じが濃厚だし…。

そもそもiMessageの何が問題なの?

確かに、大手モバイルプラットフォーム間でテキストメッセージの分断が起きているのは事実。AppleのメッセージアプリはiMessageサービス上で機能し、iPhoneや他のiOS対応デバイスにテキストを送信するもの。これは、エンドツーエンドの暗号化やグループチャットのサポートに優れる他、高解像度の画像や動画もやり取りすることができます。しかし、AppleのユーザーがデフォルトのテキストアプリでAndroidデバイスに送信すると、メッセージは旧式のSMSまたはMMSメッセージとして送信され、Androidユーザー側のテキスト体験は大きく損なわれることになります。

Googleはこうした二分状態を解消すべく、標準規格の RCS を採用。RCSはメッセージの暗号化や高品質のメディア共有、さらに文字数制限の拡大や開封確認通知など、多くの最新機能に対応しています。Androidユーザーの中にはこういった機能を既に使えている人もいるはず。そして今、ここにAppleユーザーも取り込もうとしているわけですね。

GoogleはAppleへの呼びかけを続けつつ、iOSとAndroidのギャップを埋めるための策も講じています。たとえば、今年のはじめのアップデートでは、これまでiPhoneユーザ限定だったリアクション機能が搭載され、顔文字でメッセージに表示されるように。

ですが、Appleがすぐに乗り気になることはなさそう。この状態を保った方が、自社のハードウェアが売れますからね。なんといっても稼ぎ頭です。ちなみにiOS 16のベータ版には、送信済みのiMessagesを編集・削除する機能が搭載されていますが、やはりiPhone限定。iOSプラットフォームという、緊密な性質を持つ場だからこそ実現可能なのです。

いずれにせよ、このキャンペーンが霧散する可能性はあります。Androidユーザ-はすでに動き出していますから。MetaのMessengerやWhatsAppはすでに市場で強さを発揮していますし、電話番号で動作するメッセージアプリは他にもたくさんあります。私自身、Android Messagesから抜け出し、日々のやりとりはほぼInstagramのDMで済ませています。


このままAppleは独自路線を貫くのか、逆にGoogleが歩み寄っていくのか。日本ではすでにLINEのようなサードパーティのアプリが主流になりつつありますが、今後もメッセージアプリの行方には注目したいですね。