メキシコ湾で新種のオオグソクムシが見つかる

  • author Isaac Schultz - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
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メキシコ湾で新種のオオグソクムシが見つかる
Image: Dr Ming-Chih Huang, Journal of Natural History|メキシコで発見されたグソクムシの新種「Bathynomus yucatanensis(バシノモス・ユカタネンシス)」

上から見ると色が薄いダンゴムシ、ひっくり返すと地味めなフェイスハガー。

このほど、メキシコ沖で捕獲された巨大な深海等脚類の生物学的構造とDNAを解析した結果、まったくの新種であることが判明しました。

海底の掃除屋さん、オオグソクムシ

海底に生息する深海等脚類は、海中のあらゆる生物の腐肉やマリンスノーを食べ尽くします。2019年には、科学者が海底に置いたアリゲーターの死骸をダイオウグソクムシが食い荒らす動画が注目されましたよね。51日後にチェックすると、死骸はすでに背骨と頭蓋骨だけになっていたそうです。

アリゲーターの死骸をむさぼるダイオウグソクムシ
Image: LUMCON / YouTube

似すぎる外見が誤認を招く

Journal of Natural Historyに掲載された研究によると、今回新たに見つかったオオグソクムシの亜種「Bathynomus yucatanensis(バシノモス・ユカタネンシス)」は、最大で50cmまで成長するのだとか。50cmのダンゴムシやワラジムシを想像するとちょっとお目にかかりたくはないですね…。

研究チームは、「オオグソクムシ属の種の外見的な特徴が似通っているおかげで、長年にわたって種の誤認を続けてきたことがハッキリしてきました」と述べています。

見た目だけじゃ違いがわからないのも無理はないですよね。だって上から見るとまるで巨大なご飯粒がウロウロしているみたいだし、ひっくり返しても脚やら触覚やらがウニョウニョしていて違いなんてよくわかんないですもの。

巨大な等脚類の背部は、ダンゴムシのようにプレート状の外殻が連なって形成されています。深海の環境に適応するために巨大化したと考えられていますが、これは日本のクモガニやタチウオ、最大種のイカにも見られる特徴とのこと。

研究チームがBathynomus yucatanensisを同じメキシコ湾に生息する近縁種と比較したところ、体はわずかに短くて細長く、尻尾のとげも多かったといいます。また、体色は近縁種の透き通るような白色よりも黄色っぽいのだそうです。

そして、遺伝子を解析した結果、DNAがB. maxeyorumよりもB. giganteus(ダイオウグソクムシ)に近いことから、新種であると判断されました。

また、今回の研究では、南シナ海に生息する種(B. jamesi)を、オーストラリア沖のサンゴ海にしかいない種(B. kensleyi)と誤認していたことも判明したそうですよ。

みんな同じに見えるオオグソクムシ。専門家でも間違えるのに、私たちにその微妙な違いがわかるはずもなく。いったいどこ出身のオオグソクムシさんなのかサッパリわからない人のために、だれかオオグソクムシ識別アプリをつくってください。

ガラパゴス島のゾウガメ、絶滅したカメと混同されていたけど実は新種だった

ガラパゴス島に現在生息するゾウガメ。サンクリストバルゾウガメだと思われていたが、調査の結果、新種だと言うことが判明。

https://www.gizmodo.jp/2022/03/elephant-tortoise-on-galapagos-island-is-actually-new-species.html